P.2 友達…? ページ4
今日はいつもより(僅かに)少ない仕事見てちょっと機嫌がいい主様
『(今日は機嫌がいいんだな…。嬉しい)』
……なんて思っていた今朝までは
アリエル「ジョー!遊びましょ!」
オーシャン「そうだよ!こんな暗いところにずっといたら顔が暗くなっちゃうよ!!」
「うるせー!!!!!!!!仕事してるのわかんねぇのかてめぇら!!!!!」
いきなり現れた赤髪の姫君と主様の従兄弟様のおかげで一気に不機嫌に
『(ああ…今朝の平和はどこへ…)』
まぁ、一応ヴィランズの私がこんな事言うのもおかしいですけどね
『………』
「ほら!今日は何しようかしら!」
「ふざけんな!!なんで俺もなんだよ!」
「まぁまぁ、そう怒んないでさ!GOGO!」
「ばっ!押すんじゃねぇよ!?」
不機嫌だと…私は思っていた
でも、時々主様は笑っているんです
あの方々といらっしゃると笑われるんです
昔からそうだった
嫌だ嫌だというのにいつも楽しそうで幸せそうで
『(…主様もヴィランズではないのですか……?)』
あのお顔だけは私は好きではなかった
姫君を見る瞳や、笑顔が
『(そういえば小さい頃オーシャン様に言われたっけ…)』
「Aはアリエルや僕とジョーが一緒にいるのいやなの?」
『だって…ジョーとなかよしだから…』
「まあ!ヤキモチかしら?(笑)」
『?』
「つまり、Aは僕らにジョーを取られたって思ってるって事だよ!パパを取られたーってね♪」
「誰がパパだ!!!!」ゴンッ
「いってー!殴ることないじゃないか!」
「お前も余計なこと言ってんじゃねぇよ」
『だって…』
「……大丈夫だ。お前置いてどっか行かねぇよ」
『…本当?』
「あーあー。ほんとほんとー」
『……ん。』ギュッ
「…………早く__になれよ。そうすれば____」
『え?』
あの時なんて言おうとしてたんだろう…
「Aー!!!居るんだろ!隠れてんじゃねぇ!!」
『!』
私が大人になってからは主様はお二人といても私を呼ぶ
『はい、こちらに』ドプン
「なにが!はい、こちらに。だよ!お前また隠れてただろ!?」
『申し訳ございません。お二人といらっしゃる時は邪魔かと思いまして…』
「普通は俺か嫌がってんの助けんだろ!?」
「ははは!Aはかわったね!」
『オーシャン様…昔のお話はお辞めください』
「ごめんごめん(笑)。じゃっ!Aもつれてみんなで行こう!」
『は、はぁ』
あの輪の中に私がいる
眩しすぎる光の中に
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りあん | 作成日時:2017年12月6日 23時