My life is for you… (ページ13)

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P.6 恋心ページ13

『私…ですか？』

｢そう。ジョーの事じゃなくてあなたがどうなりたい、どうしたいの？｣

『わ、わたしは主様が幸せになっていただければそれで…』

｢じゃあ、ジョーはその恋が叶えば幸せだって言ってたの？｣

『そ、それは…』

｢同じ質問をしたら…きっと彼もあなたと同じことを言うと思うわ。｣

『え…』

｢相手のことばかり心配になって自分の気持ちにに素直になろうとしない…あなた達の悪い癖ね(笑)｣

『…』

｢覚えてる？あなたが小さい頃。他の魚達に虐められて泣いてるあなたにジョーが言ったこと｣

『え…い、いえ…』

｢'あんな奴らの話なんか聞くな！お前はお前の幸せを自分で見つけろ！！'って言ったのよ｣

『自分で…』

｢オーシャンがよく言ってたわ。Aに言えた口かーって(笑)それでよく喧嘩してたわw｣

『あはは(笑)…お二人らしい』

｢…ジョーはね。貴方が今みたいな風になった時言ってたわ。｣

"｢あれがあいつの選んだ幸せになれる形なら……俺は受け入れてやるだけだ…｣"

『………』

｢Aがジョーの事を大切に思っているのはわかるわ。でも、自分の気持ちを押し込めちゃダメ。それじゃあ二人とも辛いもの…｣

『…わからないんです』

｢なにが？｣

『主様…ジョーへの気持ち…ジョーには助けてもらった恩がある…父親として、恩人として、部下として……でもこの気持ちがどれにも当てはまらないの…アリエルと一緒に笑ってるジョーが苦しそうで…無理に笑ってて…それを見てるのが嫌だった…だから、だからせめて私があの人を支えてあげれたらって！今までもらってきた分を返さなきゃって！…そしたら…わかんなくなっちゃった』

｢A…｣

『ねぇ、アリエル。私…どうしたらいいの？この気持ちは何？どうしてあげたらいいの？』

｢………｣

'幸せにしてやりたいんだ。俺の手で…'

｢…A。私からその答えを出してあげることは出来ないわ。それはあなたが見つけなきゃいけないことだもの｣

『っ…』

｢でも、ひとつだけ答えてあげられることがあるわ｣

『えっ』

｢あなたはジョーのことが好きなの。異性として…ね。｣

『ぇっ…』

｢…そろそろ…頃合かね………リクルーティングねえ…｣