P.5 約束 ページ11
『…』ｼﾞｨｰ
｢……｣
『…』ﾁﾗｯ
｢…っ…｣
『…』ﾁﾗｯﾁﾗｯ
｢っ〜〜！！だー！！何なんだよお前は！！｣
『ひゃ！申し訳ございません。お邪魔しました』
｢してるよ！さっきからチラチラと！！用があんならさっさといえ！！｣
『いえ、その…大したようでは…』
｢じゃあ、その些細な用はなんだ？あ？｣
『その……この間の…』
｢あ？｣
『陸のこと…教えてくれるっていう…』
｢あー……｣
仕事の邪魔になるだろうし、ウィランズが約束守ると思ってんのかー？とか言われそうでなかなか言えずにいたけど…
『(守ってもらえるだろうか…)』
｢…仕方ねぇな。言っちまったもんは…休憩ついでだ。教えてやるよ｣
『！本当ですか！』ﾊﾟｧｧ
｢っ…おう、だが！内容に文句言うなよ｣
『はい！！』
どんなことでもいずれどこかで役に立つ
それが主様に教えて頂いた事
だからどんなことも嬉しいのだ
その後主様はいろんな話をしてくれた
人間にとって私たちは恐怖の対象であり、食物だということ
アリエル様が使っていた髪を整えるクシは本当は食事をする際に使うものだということ
そして、陸の人間は恐ろしいこと
｢アイツらは自分たちと違うものに対してすごく敏感だ。嫌悪感を抱いてすぐに排除させようとする｣
『なんと酷い…』
｢集団の心理…お前も本読んでんならわかんだろ？｣
『あ！！！』
人間は集団的心理に陥りやすい生き物なのか
｢だから、アイツらは自分が他人と違うことに敏感で恐怖しやすい…そんな奴らを契約させるのが俺たちの仕事ってことだ｣
『なるほど……』ﾒﾓﾒﾓ
｢………｣
'ねぇ、ジョー！にんげんはどうしてあんなことをするの？'
'ふねってなあに？'
｢……｣
『なるほど…勉強になります。』
｢……｣
『ありがとうございました！これらを生かして主様のお役に立てるよう頑張ります！今、お茶をご用意致しますね』
｢…A｣
『はい？』
｢…｣ｽｯ…
『ぇっ…？』
｢……｣
主様の顔が近づいて…
き、きすされる！？///
『っぅ！』ｷﾞｭｯ
｢頭にゴミつけんのは流行りかなんかか？｣
『へ？』
｢なんだよ。身だしなみいつもしっかりしてんのにどうしたんだ？鏡みてこい｣
『も、申し訳ございません！！』ﾊﾞｯ！
イカの姿になって急いでその場を去った
『(私の馬鹿者！キスされるわけないだろ！//)』
｢…っぅ///危なかったァ…//｣
何考えてんだよ俺//
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作者名：りあん | 作成日時：2017年12月6日 23時
