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語り部 ページ1
むかしむかし
それは赤い髪の人魚がまだ陸に上がるよりもずっと前の話
陸と海はお互いを理解し合えずにいた
陸は海に恐怖し、海は陸を憎んだ
"2つが相入れることなどありえない"
そう思われていた。
ある日、海辺に一人の少女が現れた
明らかに衰弱した体でふらふらと海面をのぞき込み
『…海の魔女…あなたもかみはぎんいろ?それとも黒?……たにんとちがうことはいけないことなの……』フラッ
ドボン…!
幼い少女は暗い海に落ちていく、地上に向かう泡たちを見つめながら
『(ばけものに…ばしょなど……ないの…ね)』
ゆっくり遠ざかる意識の中で聞こえた
「こんなところで死ぬなら俺と契約しないか?」
その声はまるで少女を嘲笑うかのような声だった
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作者名:りあん | 作成日時:2017年12月6日 23時