泣きたい私と愛したい王子

好きな人 ページ46

Aside

るぅと「Aは好きな人とかいるんですか？」

『え？みんな好きだよ？』

莉犬「1人に絞るなら？例えば結婚したい人とか。」

結婚したい人…そこまで考えてなかった。

私の好きな人＝波長が合う…てか6人。

人見知りがあるから簡単に人を好きになることは無い。

結果、仲のいいこいつらしかいない。

私の好きの基準はあんまりわからん。

『結婚したい人…は知らんけど。未来でもみんなと仲良くしたいな。』

さとみ「未来？」

『So。でも、今を必死に生きてみたいから未来はそんときでいいや。』

ななもり「Aらしいね。」

未来は想像できない。

でも、結婚とか…してみたいな。

幸せな家庭を築いて、子供たちと遊んで、好きな人と生きてみたい。

結婚…結婚…

まず彼氏いないしなー。

ジェル「俺はAがお嫁さんがいい。」

莉犬「あ！ずるい！俺も！」

こうして、言ってくれるだけでも心が和む。

『ジェルが貰ってくれるなら大歓迎w莉犬も養いたい！』

莉犬「俺養われんの！？」

ジェル「婚約する？」

『嫌。未来に縛られるのは好きくないから。』

ころん「フラれたwww」

なんか狭くならない？約束って？

B型あるある。前々から決めていた予定。当日になって嫌になる。

ななもり「Aは嫌いなんじゃなくて、そういう性格なんだよ、落ち込まないでジェルくん。」

しょんぼり顔のジェルになーくんが声をかけて励ます。

いつかこの話が笑い話になって「懐かしい」なんて言える日が来るのかな。

前よりちょっぴり笑えるようになったんだ。私。

『私ね、わらしべ長者になりたい。』

るぅと「わらしべ長者？あの昔話のやつですか？」

『うん！そしたらみんなと一緒に暮らせるお金があるじゃん！』

わらしべ長者の話をよくよく覚えてはいないけど。

夢は大きく持っていたい！

さとみ「めちゃくちゃなwww」

ころん「A時々謎発言するよね。」

るぅと「行動もおかしいですしね。ヒヤヒヤします、見てると。」

『あー、それ前に先生に言われた。お前見てると怪我しないかヒヤヒヤするって。』

実は保健室の先生にもいわれたことある。

よく転ぶから。

そして大怪我するから。

ななもり「そんなAが好きなんだけどね！」

ギュッと抱きつくなーくん。

温かい。

『私も大好きー！』

この温もりが私の心をポカポカさせる。



――――――

結末が見えたり見えなかったり？

Anotherstoryができる可能性あったり？なかったり？

孤独→←優しさ (話ひとつ飛ばしてました)

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