泣きたい私と愛したい王子

ヒーロー ページ30

Aside

いよいよ本番…

うー…お腹痛い…

初めはボロいワンピ。

ぶっちゃけ、一番楽かも。

ドレスとかやばいもん。

動くのがしんどい。

ころん「やっほー。どう？」

『お腹痛い。』

ころん「大丈夫？」

『やってやんよ。』

ポジティブシンキングだお。

『ころん、決まってんじゃん。』

ころん「かっこいいでしょ。Aも可愛いよ。」

こういうのスラって言えるからもてるんだろうな。

ななもり「はい、そこまで。イチャイチャしない！」

『してないよ。』

ころん「してるからって、ヤキモチ焼かないでよ。」

『ん？』

今のはイチャイチャと言うのか？

ななもり「ほら、始まるよ！」

気を引き締めよ。




・




ころん「僕の妃になってください！」

『ええ、喜んで。』

パチパチパチ…

無事、劇は終わった。

一つ嫌だったといえば

照明が眩しかったことかな。

ころん「おつかれ。」

『なんか眠くなってきた。疲れた…』

ドレス...まだ脱いだらダメかな…

ころん「まだ衣装係忙しそうだし…終わるまで寝てていいよ。」

ころんはポンポンと膝を叩く。

もう眠たくてどうでもいいや。

そのまま寝てしまった。




ころん「おつかれ、お姫様。」





・


莉犬side



莉犬「A、寝ちゃったの？」

ころん「うん、疲れたみたい。」

ドレスで眠るAは本物のお姫様みたい。

莉犬「頑張ったね。よしよし…」

ころん「僕も頑張ったんだけど？」

莉犬「お前は知らん。」

ころん「えぇ…」

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