泣きたい私と愛したい王子

感情の恋愛 ページ15

Aside

女「あんた、相当男好きなのね。」

『は？』

女「いっつもあの6人と一緒にいるじゃない。6人が彼女作らないのあんたがいるからでしょ。」

女「あんたのお守りさせられてる6人も可哀想よw」

この女子たちはよくこんなこと言う人だった。

確かに、6人とつるんでて女友達はいなかったけど

私は女子といるよりアイツらといる方だ気が楽なんだ。

お互い嘘の皮を被って褒め合う女子より

本音でぶつかり会える男子の方がよっぽどいいと思う。

可愛くも無いものを可愛いと言わなくちゃいけない。

それが嫌なんだ。

ころん「ちょっと！Aを虐めないでよ！」

『え、ころん？』

女「ち、違うよ！ころんくん！話してただけ！」

こうやってすぐに態度も変わる。

ころんは先生に呼ばれて少し不機嫌な感じで帰ってしまった。

女「はぁ…あんたそういうとこあるよね。」

『え。』

女「人によって態度変えるの。やめなよ。」

嘘…思いっきりブーメランだよ…

私は人によって態度変えた覚えもない。

むしろ見てきた側だよ。

でも、女子に誰も私の味方なんているはずもなく。

時々、辛くなるんだ。

同性の友達がいないことが。

『なんで…私こんなんなんだろう。』

ななもり「まぁたしょんぼりしちゃって…どうしたの？」

『なーくん…どうして上手くやれないのかなって思って。』

女子の関係は毎年悪化していく。

偽物の絆と本物の絆の見分けがつかない。

どの笑顔を信じればいいのか

分からない。

ななもり「Aは俺たちと一緒が嫌？」

『むしろ嬉しいよ。ずっと一緒にいてくれて。でも、周りの目がそれを許してくれないんだよ。』

男女の間にどうして壁なんてあるんだろうか。

こんな壁があるから

生きにくいんだよ。

ななもり「馴染めなかったら無理に馴染む必要はないよ。」

『うん…』

知ってる。

彼女らは何があっても、私が何しても嫌うこと。



•



ベットに寝転んで枕を抱いた。

小夏は下にいるから本当に1人。

『なんで…普通に…囚われるんだろう。』

そんな疑問気が心に引っかかって取れそうにない。

普通であることは幸せかもしれない。

でも、その上を目指すのが人なんだから。

普通じゃなくても

その人なりの幸せがあるなら

それでいいじゃん。

私は普通じゃないかもしれない。

でも、ここが

1番自分で、Aでいられる場所だから

失いたくないの。

居場所→←消させない

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