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朝の星 ページ13

さとみside

朝、少し早く目が覚めてしまった。

窮屈なのが理由の一つかも。

太陽がまだ顔を出していない早朝。

でも、朝だからしっかり物は見える。

もちろん、Aの顔もしっかり見える。

こんな近距離で見ることないから、少し照れくさいけど。

漫画のようにAは笑って寝ていない。

涙を少し流していた。

多分、まだ怖いんだ。

人はすぐに変われない。

周りに影響されて少しずつ変わっていけるから。

俺達が導かなくちゃ行けないから。

Aの頭をそっと撫でた。

大丈夫。

俺達がちゃんと見てるから。

お前が前に進めるように背中を押すから。

安心して前に進め。

『ん…あ…おはよう…さとみ…』

さとみ「お、起きたか。おはよう。寝起きは相変わらずブスだな。」

『あ?』

さとみ「そんで機嫌悪いな。ほら涙拭け。」

『…』

さとみ「怖い夢でも見た?」

『みんなが…目の前から…急に消えちゃって……サメに食われて。』

さとみ「励ませばいいのか、突っ込めばいいのかわかんないんだけど。」

さとみ「サメごときでお前を1人に出来ねぇよ。」

『サメには勝てないよ。』

2人で静かに笑った。

ジェルがまだ寝てるから。

さとみ「大丈夫だよ。こうやって夢から覚めたから。俺たちはここにいるよ。」

Aを優しくぎゅっと抱きしめた。

『ほんとだw』

無邪気に笑うAは世界一可愛い自信がある。

さとみ「さぁてと、今日は何する?」

『前から決めてたんだけどね…犬を飼おうと思ってて…今日貰いに行く。』

さとみ「そりゃお供しないとな。」

『この世界にはコロナとかないからね。』

そんなメタイこと言ったらダメだろwww

さとみ「どこの店?」

『店…と言うより保健所。』

保健所?

保健所って言ったらあの飼い主がいない犬達?

いやペットショップの犬も居ないけど…捨てられたりした犬達がいる場所。

『目の前で消える命、1つくらい守りないじゃん。』

どこまでも優しいな。

こいつは。

さとみ「そうだな。」

太陽が登って今日が始まる。

消させない→←夜の星に願いを



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作品ジャンル:泣ける話
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ひのぉ. - うわぁぁぁ!!もう良すぎてほんとにヤバいです…!皆イケメンすぎて、、!((((語彙力皆無 (2022年12月14日 23時) (レス) @page18 id: 979ffa46f6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずん - いいお話ですね・・・!私は、これから感動しそうです!! (2021年11月13日 9時) (レス) @page9 id: 54744d9773 (このIDを非表示/違反報告)
うゆん - 私の、友達もあなたと同じ病気です。私は、うつ病という違う病気だからあまり分からないけど、辛いよね。 (2021年11月7日 22時) (レス) @page9 id: 54744d9773 (このIDを非表示/違反報告)
monopolize@みう - すごくいいお話でした…!!あと、やっぱみんなイケメンだなぁと(( (2020年11月30日 19時) (レス) id: 1fa9581339 (このIDを非表示/違反報告)
Ri_(プロフ) - シリーズ2に行ってました。 (2020年10月16日 19時) (レス) id: b730aebedb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ri_ | 作成日時:2020年8月5日 18時

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