今宵は月の元で「鬼滅×すとぷり学園」

禄 ページ8

Aside

『えーっと、なぜこちらに？』

ななもり「俺、このアパートの大家。残りの住人は俺らだよ？」

『ｽｩｩｩ…まじすか。』

ななもり「俺もびっくりだよ。」

うーん、絡みたくない奴らと絡まなくちゃいけない

よくあるパターンにハマってしまったァァァァ…

作者こんなの好きだからなー…

『と、とりあえずよろしくお願いします。』

玄関先で頭を下げるとあっちも頭を下げた。

同級生で頭下げ合うってなんか複雑。

莉犬「これから一緒に登校しようよ！」

ジェル「そして一緒に帰ろう！」

え、こんなパリピな人達といたら精神崩壊だよ。

コミュ障なめんなよ。

朝からテンション高かったら血圧も高い高いして昇天しちゃう。

でも、断るのも失礼だし…かと言って夕方は早く帰んないと仕事あるかもだし…

仕方ない。朝だけ我慢しよ。

『夕方は深夜までバイトがあるので帰れませんが、朝はいいですよ。』

さとみ「なんのバイト？」

追求してくんなよ！

『えーっと…おにぎり(鬼斬)を…やってます(殺ってます)。』

るぅと「居酒屋さん…ですか？」

『ま、まぁそんな感じですかね。』

よし！何とかごまかせた！

ななもり「それじゃあそろそろ遅いし帰ろっか。朝８時前には出てきてね！おやすみー。」

『おやすみなさい。』

皆がそれぞれの部屋に帰っていく。

隣がころんくん。その隣がさとみくん。またその隣が莉犬くん。

下の階は私の下はるぅとくん。

ころんくんの下がななもりくん。さとみくんの下がジェルくん。

莉犬くんの下は共同スペースらしい。

これは一大事だ。

しのぶに手紙を出さないと。

"しのぶ、手紙ありがとう。早速だけどお願い。顔を隠せるものを手配して。"

それだけ書いて鴉の足に括りつけた。

『蟲柱のところへ。』

夜の闇に鴉が消えていく。

カートンを閉めて、電気を消して布団に潜った。

月の光で少し見える部屋の中。

かけてある制服。こんな女の子みたいな…普通な生活。

いつしかの憧れだったな…

鬼のことなんて知らずに幸せな素晴らしい世界を見ていたかった。

だから、今は誰にも知って欲しくない。

誰も鬼にあって欲しくない。

鬼も人も傷つくだけだから。

この6人は必ず守る。

私は、天を廻り哀しき鬼を狩る者。

誰にも絶望なんてさせない。

この街は私が守る。

落ちていく瞼の中でそう誓った。

漆→←伍

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す