今宵は月の元で「鬼滅×すとぷり学園」

似拾似 ページ23

Aside

さとみ「で、どういうこと？」

タオルである程度拭かせてもらった。

さとみくん…怒ってる…

『この刀を見たら分かるでしょうが…私が鬼殺隊天柱。天柊Aです。』

『この街に来たのもここに潜む鬼に後輩達が何人も殺されています。』

『鬼に誰も殺させないように、殺す前に殺すんです。』

ここにはもう居られないな。

ほかの住む所探さないと。

るぅと「なんで黙ってたんですか？」

『理由なんてありません。話す必要がないじゃないですか。』

1人で頑張るって決めたんだ。

1人でこの戦いを終わらせるんだ。誰も傷つけなし、傷つけさせない。

莉犬「辛く…ないの？」

『貴方達が思うほど私たちは簡単に壊れたりしません。』

『今までありがとうございました。』

玄関に向かった。

ころん「待って！どこに行くの！？」

『人の目のつかないところへ。大丈夫です。ちゃんと守りますから。』

バタン…





•




ころんside

『貴方達が思うほど私たちは簡単に壊れたりしません。』

Aはそういった。


そんなの嘘だ。手に取るほど分かる。

本当は人一倍怖がっていて、辛いこと。

強がりのお面を付けているだけなんだ。

ころん「待って！」

引き止めた時に握った腕は嘘かのように細かった。

こんな細腕で刀を奮っているのは信じられないほど。

僕よりも小さな体には僕よりも大きなものを背負っているんだ。

僕よりも小さな心は今にも壊れそうなくらいボロボロなんだね。

Aちゃんは夜の空に消えていった。

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