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どろっぷす。３-６ ページ13
ケーキを食べ終わって時刻は21:28。
「はぁ〜、明日も仕事じゃなきゃこのまま泊まってくんに…。」
『うちにはスーツの変えないから。』
「……次からスーツの変えを持ってこれば解決やんな？」
『そういう問題じゃない。』
「わかっとるよ…、ちゃんと帰る…。」
よっこいせ、と重い腰をあげて立ち上がった。
再びスーツに着替え彼は部屋を出ていく。
何度も振り返る彼に窓から手を振った。
良い時間だしお風呂に入って寝ようと振り返れば誰も居ない部屋。
ちょっと寂しいなと思うけれど、これ以上幸せを感じてはどうにかなってしまいそうだから今はこれで充分。
ところどころにある彼との思い出を目で追いながら今日の幸せを噛み締めるんだ。
.
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.
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毎日大変で、毎日退屈だけど、
小さな小さな金平糖のような幸せを拾い集めて、
沢山沢山瓶に詰めて、
少しずつ、少しずつ消化するのだ。
もう少しでいっぱいになりそうだから、また幸せの瓶を彼に貰わなきゃな。
明日もきっと、カラフルな幸せが味わえる。
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