《肆》望むは金。 (ページ1)

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はじめに。ページ1

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「……Aちゃんの飯は美味い。毎日食べたいくらい好きだよ」

『いつかもそんなこと言ってたねぇ。』

ご飯を作るって行為は時間がかかる。
作り始めたのが日付の変わる頃だったから、今はすっかり真夜中だ。
子供の頃だったら、ひとりで廊下を歩けないような時間。

『…待っててくれてありがと。』

「……なんのことだか」

『ふふふっ、そっか。そうだね』

善逸くんと食べるご飯は美味しい。

この気持ちをなんて表せばいいやら、胸があったかくて、ふわふわして、あちこちが輝いてみえるだとか、そんな感じの。

明日はきっと、ふたり揃って寝坊をする。そうしたらアオイちゃんは怒って、それで……苦手な身体ほぐしの時間が長引いたりして。

まあそれもいいかなぁ、って思えるんだから、大切な時間だよね。

『？変な顔して、どうしたの？』

「Aちゃん………やばいよ。俺たちいま夫婦みたいだ」

『………………………………………はぁ。台無し』

「！？な、何が！？！？」

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(通過儀礼の設定振り返り)

・ A A

給料の良さに惹かれて鬼殺隊をしている、第六感と身体能力がめちゃくちゃすごい家出嬢。
自分で言っても許されるくらいに顔が可愛い。

善逸に対する認識は「とっても大事な人」。恋愛感情になるまであと。

・がんちゃん

Aちゃんの鎹鴉。本名は巌吉。
相棒の実家でたらふく餌付けされたので、現在太り気味。
Aちゃんの家族にかなり愛着が沸いている。

(今回はイメ画なしです。気が向いたりリクエストあれば描きます〜)