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第2割 ページ4

晋一郎side

『え〜、ここまで見ていただきありがとうございました!…』

スマホから兄さんの声が聞こえてくる。そう、俺の兄はゲーム実況者である。兄さんが配信している時は、基本俺はリビングにいる。なんでって兄さんの邪魔しないようにするため。もし、兄さんの配信に俺の声が載っちゃうと俺の兄ってことがバレるリスクがあるから。それに面倒なことも起きるから‥。

「ん〜、味も丁度良いし大丈夫そう。じゃあ、お皿に‥」

棚から丁度良いお皿を取り出し、作ったおつまみを皿に移す。作ったのは、兄さんが好きなチーズクッキー。外がサクサクでチーズが濃厚なクッキー。

「後は‥飲み物か。え〜と、確か。冷蔵庫にビールとお茶が入っていたはず。」

冷蔵庫のドアを開け、確認する。最後の一本のビールと白い容器に入ったお茶があった。

「最後の一本か。明日、仕事帰りに買い出しに行くか。」

銀色のビール缶とお茶を取り出した。先程作ったおつまみや飲み物を持ち、兄さんの部屋に向かった。



コンコン

?「は〜い」

「兄さん、俺。入っても平気?」

?「入っても良いよ、しん」

名前が呼ばれ兄さんの部屋の扉を開け、中に入った。椅子に寄っかかているのが、俺の兄ごと湊兄さん。

「配信お疲れ様、兄さん。おつまみ作ったから良かったら食べて」

湊「ありがとう、しん。助かるよ。」

茶色の小さいテーブルにおつまみや飲み物を置いた。コップにお茶を注ぎ、兄さんの前に置いた。銀色のビール缶をピシュっと音共に開けた。

「兄さんの好きなおつまみ作ったから。味も兄さん好みの味。」

湊「いつもすまんな、しん。」

「ううん、俺がやりたくてやってるだけから。」

湊「そうか。」

「そういえば、今日の配信どうだった?」

湊「今日もリスナーさん達と一緒に楽しめて良かった。後、もう少しで優勝できたんだがな敵の方がめちゃめちゃ強くて悔しかった。」

「ふふ、そっか。じゃあ、たくさん練習しないとね。また、その人マッチしたときに勝てるように。」

湊「もちろん、次は絶対に勝つさぁ。」

兄さんからやる気に満ちるのが伝わってくる。兄さん、次優勝できるように俺も応援してるからね。

「頑張ってね、兄さん。」

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作者名:懿@5/5から活動再開 | 作成日時:2022年2月17日 15時

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