蜘蛛_ ページ20
谷崎「無法者と云うのは臆病な連中で、大抵取引場所に逃げ道を用意しておくモノです。
でも此処はホラ、捕り方があっちから来たら逃げ場がない」
A「私の経験上、見つかった場合マンホールの中とかゴミ箱の中…色んな手を使って逃げてましたが…
此処はそんな所が何一つない袋小路。
そんな場所が密輸現場だとは思えない。
プラス、色んな情報を組み立てて
出てきた答えなんですが…
この状態こそが、貴女の目的ですね?」
「「!?」」
A「貴女の服から僅かですが血と火薬の匂いがしました。
血は兎も角、火薬なんてこのヨコハマでも一般人が保持することは難しいはずです。
軍警関係の方というのも考えましたが交番や警察署から離れているし…
例えそうだとしても、軍警察の建物近くでそんな馬鹿なことするほど密輸者も阿呆なはずがない。
なら答えは搾られる。
そういう銃火器をよく扱う闇企業。例えば……
ポートマフィア」
「「!!」」
樋口「……真逆、今日入ったばかりの新人さん、しかもこんな幼女にここまで読まれるとは思いませんでした。」
え、幼女?私疾っくに成人してるよ???←
樋口「その通りです。
失礼とは存じますが嵌めさせて戴きました。
私の目的は、貴方がたです。」
樋口さんはキッチリ着こなしていたスーツの釦を外し、ボブカットの髪を纏め上げ、遮光眼鏡を掛けた。ポケットから携帯電話で電話をかけた。
樋口「芥川先輩?予定通り捕らえました。
これより処分します。」
『重畳、5分で向かう。』
A「芥川…?」
樋口「我が主のため、ここでタヒんでいただきます!」
ガガガガガガガ!!!……
蜘蛛の糸で被弾を防ごうとした
私は多少傷はあるもののなんとか無事ではあった
だが、自分の身を守るので精一杯で…
谷崎「!」
ナオミ「兄様…大丈夫…?」
私の横には谷崎くんを庇い、血を流している
ナオミちゃんの姿があった
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作者名:Re-VI@TAN | 作成日時:2018年4月1日 13時