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蜘蛛_ ページ14

爆発音が聞こえない
爆風も来ない








太宰「成程、之が君の異能かい?」



机の下には銀色の糸玉があった
太宰さんが其の糸玉に触れると中から爆弾が出てきた。
爆弾の電子時計は0になっているが爆発してない

よく見ると僕の服や身体にも同じような糸が張り付いていた

A「そうですよ。私の異能力『蜘蛛の糸』
こうやって糸を出したり…まあ色々ですね。


でも、爆弾の解除なんか出来ない。コレは不発弾だったのかな?」


「ああーん兄様ぁ!大丈夫でしたかー!!」

「いい痛い痛いよナオミ
って折れたー!!」

敦「……へ?」

A「兄様?……てことは、爆弾魔っての嘘なの?
君も探偵社の人?」

「あ…はい」

A「……で。太宰くんは私達に斡旋する職業があると…。

成程、ね。」

敦「Aちゃん。如何云う事…?」


国木田「小僧共、恨むなら太宰を恨め。
若しくは仕事斡旋人の選定を間違えた己を恨め。」

太宰「そう云うことだよ、敦くん」

A「之は入社試験。
私達にに斡旋された職場の試験だよ。」

敦「入社…………試験?」



「その通りだ。」


部屋の扉の向こうから和装を施した中年の男性が現れた
とても威厳のありそうな方だ
国木田さんはその人に頭を下げてこう言った

国木田「社長」

敦「しゃ、社長!?」

名を福沢諭吉と云うらしい

福沢「そこの太宰めが『有能な若者が居る』と云うゆえ、その魂の真贋試させて貰った。」

太宰「君たちを社に推薦したのだけど、如何せん敦君は区の災害指定猛獣だ。
保護するべきか社内でも揉めてね。

で、社長の一声でこうなった。と」

A「じゃあ私は?」

太宰「昨日の一件で君が異能を持ってるかもしれないと思って。確かだったら是非うちに入社して貰いたくて。」

A「は、はあ……」

国木田「で、社長……結果は?」


福沢「太宰に一任する」


太宰「合格だってさ。



武装探偵社へようこそ」

敦「…………ぼ、僕達を試すためだけに
こんな大掛かりな仕掛けを?」

太宰「この位で驚いてちゃ身が保たないよ?」

敦「いやいや!こんな無茶で物騒な職場!
僕、無理ですよ!!」

太宰「おや、君が無理と云うなら強制はできないね」

それを聞いて一瞬安堵する敦くんだったがまた絶望の表情になった

太宰「となると、君が住んでる社員寮引き払わないと。
あと寮の食費と電話の払いもあるけど……

大丈夫?」




敦「(せ、選択肢無いじゃないですか…)」

A「(がんばろう…!)」

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作者名:Re-VI@TAN | 作成日時:2018年4月1日 13時

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