~君のため､夢のため~ BTS -７- (ページ43)

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３４３ーSUGA sideーページ43

プリを撮り終えて観覧車に乗り込む

無駄に緊張してる俺を他所に

「綺麗…！あ、見て！海だよおっぱ！海！」

めちゃくちゃ嬉しそうに外を指さしてるA

カチコチの俺がバカみたいになる

SG「....Aや？」

声をかければん？と顔を傾けて

SG「...あの約束覚えてる？」

＇＇覚えてる＇＇

そう言ってくれるのを願ってた

嘘でもいいから…

「ごめん、覚えてない」

言ってほしかったな

SG「…そっk「って言ったらどうしますか？」…は？」

顔をあげればニコニコしてるA

なにコイツ

駆け引きしたいわけ？

うぜー…

「…忘れたって言ったらどうしますか？」

SG「…しょうがないんじゃねーの、それは」

「嘘です。…ちゃんと覚えてますよ？

忘れたかと思って心配しましたか？」

俺の頬を両手で挟んで＂ぱ～ぼ＂なんて笑ってるA

SG「隣来て」

「え？傾いちゃうじゃん！」

SG「傾かねーから来いよ」

強引にAの手を引いて隣に座らせる

「…どうして隣？正面の方が話しやすいよ？」

SG「遠いから」

「えー？ぜんぜん遠くないですよ？」

SG「遠いよ。ずっとAに触れてたいんだから」

Aといる時も口は悪いけど
自分でも優しい口調になるのがわかる

SG「手貸して」

「手？」

差し出されたAの左手には俺があげた指輪があって
嬉しくてその手を優しく両手で包み込む

「…おっぱ？」

SG「俺らの＂butterfly＂…聞いたときある？」

「あー…あ、あるある！」

絶対ないだろコイツ

SG「この＂butterfly＂…Aのために作った」

そう言えば驚いた顔をしたA

「聞いても…いいですか？」

SG「....ん」

butterflyを聞きながら俺の肩に頭を預け
俺の掌にツーっと人差し指を歩かせてるA

俺のパートが終わると

「…声、低くなりましたね」

ﾎﾞｿっと呟いた

SG「…あの頃と今…どっちがいい？」

「…どっちも好きですよ？

あの頃は、私を守ってくれるような声で
今は私を導いてくれるような声…

どっちも…すごい安心するの」

そう言いながら俺を見上げて笑ったAの顎を掴んで

「んっ…」

キスを落とす

唇を離せば

「…なんで今？」

相変わらず頬を赤くして俯いた

SG「ジンクスだよ、ジンクス」