９４ ーSUGA sideー ページ44
みんなが帰ってから人形を抱きしめながら
「…」
ソファーの上でぽかーんとしてるA
会いたかったジェジュン先輩がもう帰ってこない…
そう思ったんだと思う。
いや。俺ですら帰ってこないって確信してる。
それからベランダに出ていってしまうA
YR「SUGAさん…行ってもらえますか？」
SG「俺？」
YR「SUGAさんしか今のAはダメな気がします」
SG「…分かった」
Aの部屋から繋がってるベランダに向かえば
人形を抱えて室外機に座って空を眺めてるA
SG「…おいで」
腕を広げてみればそっと手を握られる
外で冷えた手…
「おっぱが、…行っちゃった」
空見ていうなよ、死んだみたいじゃねーか。
なんて思う気持ちに蓋をして
SG「会えるよ、きっと」
「人形くれる時はね、帰ってこないんだよ」
Aも気づいてた。
keyヒョンだって気付いてた。
オニュヒョンだって 、ジョンヒョニヒョンだって
テミナだって、ミノヒョンだって…
mahinaも東方神起先輩たちだって
ヒチョルヒョンだって…全員が気付いてた。
だけど気付いてないフリをしてた。
［兵役だから］
それだけを理由にしてヒチョルヒョンが会わせてくれた。
「…会えないって気付いたの」
SG「…そっか」
ﾎﾟ ﾁ ｯ
＜��君がいるだけで輝いて見えた
あの頃は二度と戻っては来ないけど
何が起こっても何を失っても
君を愛したこと決して忘れたくない��＞
「東方神起のStand by Uの歌詞…」
SG「うん」
「君がいるだけで輝いて見えた。
あの頃はもう二度と帰ってこないけど
何が起こっても君を愛したことを忘れたくない。
…帰ってこないってバレバレだよね」
SG「…そうだな
Aの今の思いをどうにかしてさ…
きついかもしれないけど自分で歌にして
伝えてみたらどうだ？」
「…！」
なにか思いついたかのように部屋に戻っていくA
ああ
これが天才が曲を作る瞬間なのか
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starose(プロフ) - 名無し19244号さん» コメントありがとうございます！！読み直していただけて光栄です。本当にそうなんですよね... (2018年10月27日 20時) (
レス) id: 2d536f5d5e (このIDを非表示/違反報告)
名無し19244号(プロフ) - 久しぶりに時間ができて読み直したら、SHINeeのくだりで涙でした。デビューから追いかけてきたSHINeeと最近聴くようになったbts。本当に、ありがとうが言える環境にあるうちに伝えるべきですね。 (2018年10月27日 20時) (レス) id: d9dec9711f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Starose
x他1人 | 作成日時：2017年1月9日 0時
