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「次、何か少しでも悩むことがあったら俺にすぐ話すこと。そして別れることなんか考えないこと」
『え...それだけ?』
「そう、約束できる?」
『うん...』

差し出された小指に小指を絡ませると、智洋はまるで子供のように指切りの歌を唱えた。

「これでよし!」

いまいち納得はできてはいないが、彼がそれでいいと言うのならいいのだろうか。

「でさ、今日は一緒にお風呂入ろう」
『え!?』
「勝手に不安になってた罰だぞ〜」
『ちょっと待ってよ!』
「このまま、俺なしじゃ生きられなくなればいいのにな」
『ん?なんか言った?』
「ううん、なんにも!」

一緒にお風呂に入ることへの動揺とドキドキでいっぱいだった私は、彼が私よりも重たい感情をにじませていたことになんかちっとも気がつけなかった。

2.バレンタインが苦手な子の話→←KodamaTomohiro



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作者名:苺砂糖 | 作成日時:2024年2月10日 22時

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