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♡ ページ3
『...それは』
「なんか思うところがあるんやろなってのは分かってんねん。せやけどちょっと考えすぎなんちゃうん?言うとくけども俺結構お前のこと好きやで?ちょっとやそっとのことで嫌いになったりせんからな?」
『え?』
「ほんまにわかってへんのやな...お前がそういうん苦手なんかな思て遠慮しとったんやけど」
『遠慮?』
「せやで?俺だいぶ重い方やと思うで」
『...でも、きっと多分...私の方が重い、から』
「それで嫌われるって思って一人で苦しんどったん?」
何も言えずに私はただ頷いた。
そんな私の頭を撫でながら風斗は笑い出した。
「ほんまにかわええやっちゃな...そんな不器用なとこも愛してんで」
突然の言葉に照れと驚きで離れようとした私をグッと引き寄せて彼は耳元でこう囁いた。
「そういうことやから、絶対逃さへんよ」
どうやら逃げ癖は、なおってしまいそうだ。
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作者名:苺砂糖 | 作成日時:2024年2月10日 22時