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♡ ページ14
『そう？嫌だった？』
「嫌なわけないでしょう...こっち向いてください」
『ふふ、いいよ』
ただ触れ合うだけのキスをするのが心地よくて、まるで世界に二人だけなんじゃないかと思ってしまうくらいだった。
「冷蔵庫の中のチョコ、ちゃんとくださいね」
『え？買ってきたのじゃだめ？』
「そっちはあなたが食べてください。ぼくはあなたが作ってくれた方が食べたいです」
『おいしくなくても知らないから』
「たとえどんな味がしても食べます」
『物好き』
「お互い様でしょう」
顔を見合わせてくすくすと笑いあうこの時間がいつまでも続けばいいのに、と心からそう思った。
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作者名：苺砂糖 | 作成日時：2024年2月10日 22時
