青色の夢 2

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〆．



「今日そーじとーばん！」



「そうなん？手伝おうか？」



「ほんまに！？A優しい最高！」



「A〜、それはやめとき」



ぴょんぴょん飛び跳ねたしげを落ち着かせ、神ちゃんが窓の外を指さす。



「あ………流星くん！！」



例によって、女子生徒の視線を集める流星くんが、校門に。



「しげの掃除に付き合ってたなんか言うたら、たちまち不機嫌になる思うで〜」



「だね」



「A！！帰ってまうん！？」



「重岡！はよ掃除はじめぇ！」



先生に連れていかれたしげ。



「俺はしげ待っとこ。じゃあな〜A！あ、急いで走ったあかんで？ちゃんと体大切にしてな」



「うん！」



神ちゃんはいい人だなぁ。



少しはや歩きして、流星くんの元へ。



「流星くん！！」



「A」



私の顔を見た途端、嬉しそうに駆け寄ってきた。



「迎えに来てくれたん？」



「ん」



「連絡くれれば、もっとはやく来たのに！」



「サプライズ」



ちょっとおどけた表情。好きだなぁ。



「しげの掃除手伝おうかなって思ってたんだけどね、神ちゃんが流星くん来てるって教えてくれたから」



「俺、神ちゃんは好き」



つまり、しげのことはそんなでもないということかな。



「しげは弟みたいな存在だから、仲良くしてあげてね？」



「弟？」



流星くんはぱぁぁっと瞳を輝かせて、



「弟は恋愛対象外やもんな……ええよ、仲良くしたる」



ふんふんと鼻歌をうたいはじめた。



〆．

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