8-13 雅紀side ページ13
皿洗いを終えた俺は
手をタオルで拭いて
皿を食器棚に置き
テラスに繋がっている窓を
ゆっくり開けた
胸ぐらいの高さの柵に
腕を乗せながら星空を見て
イヤホンをつけ
音楽プレーヤーで曲を聞いて
黄昏れるニノの後ろに付いて驚かす
｢わあっ!｣
和也｢キャア!?｣
ニノは女子みたいな声で驚いた
｢え、今の声何?｣
和也｢あ、いや、今のは違くて｣
あ、耳がめっちゃ赤くなってる
｢何今の声!?もう一回言って?!｣
和也｢アホか!嫌だわ!｣
｢ええ〜?ニノのケチ｣
和也｢ケチで結構
それより皿洗い終わったの?｣
｢うん、バッチリ!｣
俺は大きく頷いた
和也｢お疲れ様
で、罰ゲームの内容覚えてる?｣
｢『ニノの話し相手になる』でしょ?
でもそれ別に
罰ゲームにしなくても良くない?｣
和也｢まあね、……もしかして
俺がもっと酷な罰ゲームを
出すと思った?｣
｢だって、ニノって毎日
何考えてるかわからないし｣
和也｢ふっ、そりゃそっか｣
すると彼は微笑みながら
俺に黄色いイヤホンの片方を渡す
和也｢聴く?｣
｢うん!｣
俺は渡されたイヤホンを
自分の耳に入れる
すると曲のメロディが流れた
｢これなんて曲?｣
俺はニノに振り向き
曲を聞くと
彼は目を閉じながら
タイトルを言った
和也｢『UB』｣
｢へ?｣
和也｢だから『UB』だって｣
｢……ユニットバス?｣
和也｢だーかーら!曲名だって!｣
｢へー、変わってるね｣
そういやこの曲
ニノと俺の声しか聞こえない
｢ねえニノ、この曲
俺とニノの声しか入ってないけど?｣
和也｢ユニット曲だからだよ｣
｢そっか、だからか｣
和也｢そうだよ｣
UBかあ……
冷たい夜風にあたりながら
俺はニノとのユニット曲『UB』を
じっくりと聞いた
ラッキーナンバー
8
ラッキー嵐メンバー＋ドラマキャラ
深山大翔（99.9）
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作者名：LiMe | 作成日時：2019年5月18日 18時
