パリへ、再び ページ12
かくして私たちは、パリへと戻ることになった。基地は現地にいたスパイが用意してくれたらしいわ。でも戻る前に、イギリスが私たちに対して言った。
「いいか。絶対見つからねえようにしろ。もしばれたら、俺らが逆に殺される。…まあ、国は死にはしねえだろうが、酷い目に遭わされるのは目に見えている。女国家だって、容赦はしねえだろうよ」
私は改めて自分のやろうとしてることの恐ろしさに息を飲んだ。でも、ここまで来たらやるしかないわ。恐れてちゃいけない。それに…。
「じゃあ、お前ら、うまくやれよ!」くどくどと長かったイギリスの演説も終わって、私たちはパリへと向かう飛行機へ乗り込んだ。勿論、夜にね。
着くと、現地のスパイが私たちを出迎えて、隠れ家へと案内した。
そこはもともとユダヤ人の一家が外科医を営んでいたところらしくって、一階には受付と診察室があって、2階に手術室と病室が幾つかあった。でも3階に行けるはずのところが、大きな本棚で塞がれてる。
「これはですね…」スパイが本を何冊か引き抜いて、出てきた取っ手を引っ張った。
それにつられて本棚が回転し、階段が現れた。
「今日から、ここがあなた方の家です。狭いですが、ここしかいい場所が無かったので…」スパイは少し恥ずかしそうだった。
でも、いいわ。ここなら奴らに見つかるのは難しいでしょう。
なんせ、一階はひどく荒らされて、ボロボロだもの…。
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CP雑食北伊、独、加、普領= - 面白いぞ。更新、応援からな(ニコッ (2014年10月6日 17時) (レス) id: 181ed7202d (このIDを非表示/違反報告)
清 - めっちゃ面白いですぅぅぅ!更新頑張って下さい!応援してます!(//∀//) (2014年2月27日 1時) (携帯から) (レス) id: 8fa14e1e64 (このIDを非表示/違反報告)
シフォ - 面白かったです。 頑張って下さい!! (2014年2月2日 23時) (レス) id: 293affecc0 (このIDを非表示/違反報告)
リーザ(プロフ) - natuten777さん» ありがとうございます!更新滞りがちですが、頑張ります! (2013年11月30日 23時) (レス) id: 361ef2924c (このIDを非表示/違反報告)
natuten777(プロフ) - いい話ですよぉぉ!!(´;ω;`)、感動させて頂きました!(≧∀≦) (2013年11月20日 22時) (レス) id: ebd4eed5ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リーザ | 作者ホームページ:http://uranai.LISA03
作成日時:2013年10月14日 11時