好きになったもん勝ち ページ7
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ギラギラと輝く太陽、熱い日差し。
汗がじんわりと滲んで、制服のワイシャッがぴたりとくっつく。
ピッ、ガコン。
派手な音を立てて炭酸飲料を2本自販機から取り出し、ジャンケンに勝ったからと木陰で休むその人の背後へとまわる。
｢あーまーねーっ｣
幼馴染みの頬に冷えた炭酸飲料をピタッと当てれば、そいつはビクッと身体を揺らし背筋を伸ばす。
仕返し、大成功。
振り向いたあまねに向かってヘラッと笑えば、あまねは私の持っていたペットボトルを片方奪って、私の首に当てる。
｢っ、つめた！｣
｢1本なだけマシでしょ。…ありがとね｣
どういたしまして！
笑顔のあまねに向かってそう吐き捨てる。くそう、これが勝者の余裕ってやつか。
キャップを捻れば炭酸特有のカシュっとした音が響き、それを飲み干す勢いで傾ける。
やっぱり夏は炭酸が1番、なんて。
｢は〜あ！なんかいっつもあまねに負けてばっかりなんだけど！｣
｢Aが言い出すからじゃない？｣
｢なにそれ〜…｣
まあ一理あるかもしれない。
放課後一緒に帰るのが定番となっている私たちは、金曜日だけ1週間お疲れ様という意味を込めてジャンケンで負けたほうがジュースを奢る約束となっている。
だいたい私が初めにジャンケンを言い出すのだが、まあよく負けること負けること。
別に私が特別ジャンケンに弱いわけでもなく、あまねが強いわけでもない。
本当に不思議なものだ。
…あと、最近小銭の不足も激しいし。
｢も〜、なんであまねは奢ってくれないの？｣
｢語弊があるんだけど…｣
｢いつものジャンケンはあまねよりつかさのほうが強いじゃん！｣
うるさいなあ。
そう言われてカチンときた。
勢いよく隣を見れば、ドアップのあまねの顔。一瞬のことですぐに離れてしまったけど。唇に残った温もり、あー、キスされたな、なんて。
｢…今そういう雰囲気じゃないでしょ｣
｢…うるさい｣
キスした張本人が顔真っ赤ってどういうこと？リンゴのようなあまねに笑えば、本人はジトっとした目でこちらを見る。
そんな初な彼氏さんのネクタイを引っ張って。
ほんの少し触れた口。
唇をぺろっと舐め、口角を上げる。
｢…あのさぁ｣
｢仕返し｣
べぇ、と舌を出す。
今の勝負は私の勝ちってことで。
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蓮 - まめさん» ありがとうございます。好きと言ってもらえて嬉しいです。ミッドナイトは実は私も気に入ってるので嬉しいです。笑 引き続きよろしくお願い致します。 (2020年2月12日 0時) (
レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - 初コメ失礼します！ ほんとにこの作品すこです、、ミッドナイト・メランコリックがほんとにすここです！更新頑張って下さい！ (2020年2月8日 21時) (レス) id: a5d55e68a9 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - みどりさん» 好きと言ってくださっただけでもとても嬉しいです。引き続きよろしくお願い致します。 (2020年1月30日 11時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - すばるさん» 神秘的…初めて言われました。とても嬉しいです。引き続きよろしくお願い致します。 (2020年1月30日 11時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
みどり - やだ好き(´∀｀*)ﾎﾟｯ←簡潔にまとめました( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ(簡潔にまとめすぎた) (2020年1月29日 22時) (レス) id: ae6be26781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮 | 作成日時：2020年1月24日 19時
