私の運命 ページ13
．
｢会いたい｣
休み時間にぽつりと呟いた。
私のその小さな言葉に葵は首を傾げ、寧々は苦笑する。なによう、思っちゃダメなの？なんて。
誰にも当たるわけでもなく、ただただ自分の中に不安と怒りを募らせる。花子くんに、あまねに会いたい。
私は人間ではなく怪異だ。だから彼の生前を知っている。彼のことを1番とは言わないけれど、絶対人よりも知っているという自信がある。
生前も今も変わりなく彼が好きだ。
ずっとずっと好きで、大好きで。私には取り柄らしい取り柄なんてないけれど、彼への気持ちだけは負けないと思っている。
｢う〜〜…｣
｢A、落ち着いて…？｣
｢無理ったら無理！｣
彼の顔が好きだ。
かわいくてかっこよくて、笑顔が素敵で。
彼の声が好きだ。
あの声で名前を呼ばれると、嬉しくなる。
彼の手が好きだ。
私を撫でる手も、繋ぐときも、いつだって安心できる。私は何度も救われた。
こんなにも好きなのだ。
こんな気持ちを引きずって怪異になって、数えられないくらい大きな愛をぶつけてきた。
それが彼に届いてるかなんて知らないけど、とにかく好きだからなんでもいい。
好き、大好き。私だけを見てほしいの。
ほんとは他の女の子仲良くしないでほしい。私だけのあまねでいてほしいけど、それはあまねを苦しめるし、あまねに嫌われちゃうから。
我慢、してる…たまにダメだけど。
｢A、！｣
寧々が小声で私を呼ぶ。
でもあまねのことで忙しい私は、寧々の指差すほうを見ずにただ目を閉じる。
｢なによう…今忙しいの…｣
｢はな、花子くん！｣
え、と意図せず声がこぼれた。
ぐるりと首を回してそちらを見れば、ひらひらと手を振るあまねの姿がそこにあった。
なんで、ここに。
そろそろ授業が始まるけれど、そんなこと構わずあまねのほうへと走り手を取って廊下を駆ける。
｢ちょ、A！？｣
｢っ、！｣
向かうのは屋上、ただ一直線。
誰にも邪魔されない場所に、君と2人で。
君を想ったら君に会えたの。
ああ、きみは私の運命の人！
＿＿＿＿
お久しぶりです。
池袋に行って参りました…
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蓮 - まめさん» ありがとうございます。好きと言ってもらえて嬉しいです。ミッドナイトは実は私も気に入ってるので嬉しいです。笑 引き続きよろしくお願い致します。 (2020年2月12日 0時) (
レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
まめ(プロフ) - 初コメ失礼します！ ほんとにこの作品すこです、、ミッドナイト・メランコリックがほんとにすここです！更新頑張って下さい！ (2020年2月8日 21時) (レス) id: a5d55e68a9 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - みどりさん» 好きと言ってくださっただけでもとても嬉しいです。引き続きよろしくお願い致します。 (2020年1月30日 11時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - すばるさん» 神秘的…初めて言われました。とても嬉しいです。引き続きよろしくお願い致します。 (2020年1月30日 11時) (レス) id: 85c52fd00e (このIDを非表示/違反報告)
みどり - やだ好き(´∀｀*)ﾎﾟｯ←簡潔にまとめました( ｰ`дｰ´)ｷﾘｯ(簡潔にまとめすぎた) (2020年1月29日 22時) (レス) id: ae6be26781 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮 | 作成日時：2020年1月24日 19時
