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今日、1日


やっと、最後のロケがおわった。




腕に着けられた、

この前亜嵐くんがくれた腕時計を見れば


短い針はもう、9を指してて









『……長かったなぁ、ね!亜嵐くん!』


亜「うん、長かったあ……」








グーンと伸びる亜嵐くんは

なんだかぽわぽわしてる。









『お腹すいたし、ご飯でも食べに行くー?』


一旦事務所に戻ろうってなって

私たちの楽屋の前に到着








『……電気、ついてる?』


亜「あれ、ほんとだ」








だれかが消し忘れたのかなーなんて軽い気持ちで

いつもみたいにドアを開けたら








机に項垂れてる、誰か。







『……え?』


亜「なに、どうしたの?」









ちょっとずつ近づけば、

…………わたしの大好きな香りが香る。





ふわふわでサラサラな髪は

ジム帰りなのかな、ちょっとだけ荒れてて。









スースー寝息を立てる、そんな姿も愛しくて

胸がぎゅんって掴まれたみたいに、苦しくて。






おもわずその頭に手を伸ばしたら









『……っえ!?』








グン、と腕を引っ張られて

いつの間にか私は、









………… 玲於ちゃんの膝の上









『お、起きてたの?』


玲「起きてたよ」


『いつから……!?』


玲「お前が、クリスマスっていう聖なる夜にも関わらず浮気をしようと亜嵐くんにご飯行こうって誘ってた所から」









口を尖らせた玲於くんは

目を伏せたまま上げてはくれなくて

でも、ぎゅっと私の手を握る。









そんな姿が可愛くて

やっと会えた、貴方への愛が溢れて









『……会いたかった』









尖った唇に、キスを落とす。


そのまま、玲於ちゃんの後頭部に手を添えて

何度も何度も、お互いを求めるようにキスをする。









玲「…………ずっと待ってたのに」







わたしの髪を、クルクル回しながら

上目遣いでこっちをみる玲於ちゃん


ほんとにほんとに、堪らなく、……好き。









玲「LINE、みてないでしょ」





その声にハッとして、

急いで上着のポッケに入れたままの携帯の電源をつける。









玲於A、事務所ついたら連絡して



玲於どんだけ遅くてもいいからさ、




玲於逢いたい









………………このメッセージがきたのは、16:00。





ずっと、待っててくれたの?










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作者名:ぱぴこ | 作成日時:2017年9月26日 16時

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