向日葵は佐野くんの彼女

. お花見 ページ27

You side









今年の桜は、開花が遅れているらしい








まだ、桜を見に行けていない私。





私のために遅くしてくれたんじゃないかな！？




そんな期待がふつふつ湧いてきて、



とりあえず玲於ちゃんに電話。









A｢もしもーし｣







玲｢ん｣









はあ、、桜みたいに可愛い対応したらどうよ







でも、そんな所にも惚れてる私









.









A｢桜、みたいの｣








玲｢はあ？ちょっと車走らせれば見えるじゃん｣









A｢んー。玲於ちゃんとみたい｣









ゴンッ









電話の中から、なにかぶつけた音。









A｢ひ、大丈夫？！玲於ちゃん！？｣









玲｢ん、大丈夫、だから、うん｣









A｢あー！私の今の言葉で舞い上がっちゃったの？｣









玲｢うん｣









少し、掠れた照れた声。









今日はで玲於なの？？？……




なんか調子狂うなあ、もう









.









A｢ねえ、いきたい〜〜｣








玲｢うるせえ｣









A｢ぶぅ｣









玲｢ぶりっこしても可愛くねえよ｣









次は塩か……もう……リズムを崩すな佐野玲於









A｢もうい ｢ てかおせえよ ｣









.









A｢は？｣








玲於ちゃんの意味がわからない



いや何が遅いの？は？喋るの？









玲｢はあ、、行かねぇの？花見｣









電話に耳を澄ませれば、走る車の音に
私の家の前を今通過した電車の音(？)え？









もしかして……と思い、カーテンをあけてベランダにでてみると


案の定そこには私の調子を狂わせた張本人。









玲｢ほら、はやくいくぞ｣









ポッケに手なんて突っ込んでえらそーに









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