第2話・見知らぬ誰か ページ27
ダッ
炭治郎は禰豆子を背負い、Aはゼェゼェと息を切らしつつも無表情で鱗滝の後ろを走っていた。
速い!!この人は一体何歳なんだ!!?
それと、やっぱり全く足音がしない!!
と、炭治郎は心の中で叫びながら必死に走った。
――――――――――
炭治郎side
禰豆子、揺れるだろうが辛抱してくれ!!
Aもかなり息が上がっている…
Aは普段からこんなに体を動かさなかったから、
人一倍体力がないんだ…
できることならおぶってやりたいが、さすがに
俺も兄弟を2人おぶってこの速度で走り続けるのは
無理だ…!!
ごめんな…!!A…!お前も、もう少し辛抱してくれ…!!
その時、俺ははっとした…
辛抱…辛抱……そうだ…
ああ…
辛抱ばっかりだったな…
禰豆子、A、お前達は…
――炭「また着物を直してるのか?
買わないとだめだな、新しいものを」
――禰「いいよいいよ、大丈夫!
この着物、気に入ってるの!
それよりも下の子たちに、
もっと沢山食べさせてあげてよ」
そう言うと、禰豆子はニコリと微笑んだ
きっと人間に戻してやるから…!!
きっといつか、綺麗な着物を買ってやる…!!
――炭「Aごめんな?今日も兄ちゃん、町に
行かなきゃいけないんだ
この間せっかく一緒に遊ぶって言ったのに、
約束破ってしまったな…」
――A「…そっか、わかった…おにい、いつも頑張ってるし…疲れてると思うから……遊ぶのは、
また今度でいいよ…」
Aはあまり表情の変わらない子だった。
けど、俺は鼻が利くからAがどんな気持ちでそれを言ったのか、直ぐにわかった。
A「…頑張ってね…」
そう言って少し表情を柔らかくしたAからは、
すごく、悲しそうな、寂しい匂いがした。
そのあとは…結局なかなか遊べない日が
続いてしまって、今に至る。
ごめんな…ずっと寂しかっただろうに…。
もっと、沢山時間をさいて遊んでやれば良かったな…
絶対、もう寂しい思いなんてさせないから…!!
いくらでも、頭だって撫でてやる…!
―――みんなにしてやれなかった分まで―――
――――――全部お前達に――――――
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信者になりたい昆布 - 更新早く更新早よ (2020年5月25日 21時) (レス) id: 71e688f74c (このIDを非表示/違反報告)
さねみ推し - 更新早く (2020年5月15日 23時) (レス) id: 71e688f74c (このIDを非表示/違反報告)
玲音(プロフ) - mo4さん» 強い(確信) (2019年10月13日 8時) (レス) id: 7b211948ba (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - 俺の所エーティフィールドはられてた((( (2019年10月13日 8時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
玲音(プロフ) - ぜろぷてぃさん» おおお!ほんとですか!?コメントありがとうございます!!同じ誕生日の人なかなかいないので嬉しいです!笑 (2019年8月27日 7時) (レス) id: 7b211948ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲音 | 作成日時:2019年8月15日 2時