検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:217,290 hit

第2話・見知らぬ誰か ページ27

ダッ



炭治郎は禰豆子を背負い、Aはゼェゼェと息を切らしつつも無表情で鱗滝の後ろを走っていた。


速い!!この人は一体何歳なんだ!!?
それと、やっぱり全く足音がしない!!
と、炭治郎は心の中で叫びながら必死に走った。


――――――――――

炭治郎side


禰豆子、揺れるだろうが辛抱してくれ!!


Aもかなり息が上がっている…
Aは普段からこんなに体を動かさなかったから、
人一倍体力がないんだ…


できることならおぶってやりたいが、さすがに
俺も兄弟を2人おぶってこの速度で走り続けるのは
無理だ…!!


ごめんな…!!A…!お前も、もう少し辛抱してくれ…!!



その時、俺ははっとした…


辛抱…辛抱……そうだ…


ああ…


辛抱ばっかりだったな…


禰豆子、A、お前達は…




――炭「また着物を直してるのか?
買わないとだめだな、新しいものを」


――禰「いいよいいよ、大丈夫!
この着物、気に入ってるの!


それよりも下の子たちに、
もっと沢山食べさせてあげてよ」


そう言うと、禰豆子はニコリと微笑んだ



きっと人間に戻してやるから…!!


きっといつか、綺麗な着物を買ってやる…!!



――炭「Aごめんな?今日も兄ちゃん、町に
行かなきゃいけないんだ


この間せっかく一緒に遊ぶって言ったのに、
約束破ってしまったな…」


――A「…そっか、わかった…おにい、いつも頑張ってるし…疲れてると思うから……遊ぶのは、
また今度でいいよ…」


Aはあまり表情の変わらない子だった。


けど、俺は鼻が利くからAがどんな気持ちでそれを言ったのか、直ぐにわかった。


A「…頑張ってね…」


そう言って少し表情を柔らかくしたAからは、


すごく、悲しそうな、寂しい匂いがした。




そのあとは…結局なかなか遊べない日が
続いてしまって、今に至る。


ごめんな…ずっと寂しかっただろうに…。


もっと、沢山時間をさいて遊んでやれば良かったな…


絶対、もう寂しい思いなんてさせないから…!!


いくらでも、頭だって撫でてやる…!


―――みんなにしてやれなかった分まで―――



――――――全部お前達に――――――

第2話・見知らぬ誰か→←第2話・見知らぬ誰か



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (454 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
979人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

信者になりたい昆布 - 更新早く更新早よ (2020年5月25日 21時) (レス) id: 71e688f74c (このIDを非表示/違反報告)
さねみ推し - 更新早く (2020年5月15日 23時) (レス) id: 71e688f74c (このIDを非表示/違反報告)
玲音(プロフ) - mo4さん» 強い(確信) (2019年10月13日 8時) (レス) id: 7b211948ba (このIDを非表示/違反報告)
mo4 - 俺の所エーティフィールドはられてた((( (2019年10月13日 8時) (レス) id: c8f50611df (このIDを非表示/違反報告)
玲音(プロフ) - ぜろぷてぃさん» おおお!ほんとですか!?コメントありがとうございます!!同じ誕生日の人なかなかいないので嬉しいです!笑 (2019年8月27日 7時) (レス) id: 7b211948ba (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:玲音 | 作成日時:2019年8月15日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。