９話。 過去編 ページ10
「Aおねーちゃん、つぎはこれがいい！！」
「僕もAおねーちゃんと遊びたい〜！！」
『じゃあ、みんなで出来るお遊びしよっか！』
私は小さい子に囲まれた。
ここの施設の先生が風邪を引いたらしく、藤村くんだけでは面倒が見きれないから、と私を呼んだそうで。
小さい子たちは大体四歳くらいの子から藤村くんのすぐ下が中学二年生。その子は部活に励んでいるらしい。
「ねぇ、須貝さん。ご飯作れる？」
『え？少しなら…』
「ごめんっ、俺料理全く出来ないからお願いしていいかな！！」
『そうなの？わかった。ここの子たちって何でも食べれるかな。』
「アレルギーとかはないよ。好ききらいがあるだけで！！」
それはみんなで克服中、と藤村くんは言う。少し遊んでから私はキッチンを借りて料理をすることに。
藤村くんって、ピアノは弾けるけど料理は出来ないのか…てっきり出来るのかと思ってた…
ご飯をみんなで食べて満足したのか、みんなはウトウトする。藤村くんは大きい布団を二枚取り出してそこに寝るよう促すと、みんなはぞろぞろと布団に転がる。
薄い布団を掛けて暫くすればみんな寝息をたてはじめた。
「はぁ…ありがとう、須貝さん。助かった…」
『藤村くん、料理出来なかったんだね…ピアノ出来るから料理出来るのかと…』
「ああ。俺がキッチン入ると必ず何かやらかすから、先生がダメだって。」
そうなのか。
ひとり、モゾモゾと身体を起こす女の子。その子は藤村くんを見て一言。
「…まもるおにーちゃん……わたし、おかあさんに会えないの……？」
『っ…』
その子の質問に私は固まった。
孤児院…施設…それは訳あって親がいないことを示している。
藤村くんはその子を抱き締めて言った。
「ぱぱとままはね、今頑張ってお仕事してるんだ。いい子にしてればちゃんと迎えに来てくれるよ。」
「…ほんとう？いい子にしてたらおとうさんもおかあさんもきてくれる…？」
「うん！…だから今はお昼寝して、あとでたくさん遊ぼう？ぱぱとままが迎えに来た時に、たっくさんお話出来るように、ね？」
藤村くんの言葉にその子は頷いて布団な潜り込む。すぐに寝息をたてた。
藤村くんはふぅ、と息を吐いて口を開く
「…この子の両親ね、今離婚騒動で、この子をどっちが引き取るか、って問題みたいで。
そのあいだだけ、ここで預かってる感じ。」
『でも、それじゃあ…この子のお父さんとお母さん、どっちかしか来ないってこと…？』
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aria(プロフ) - お久しぶりです！20歳、おめでとうございます！更新…楽しみです((がんばってください！ (2018年11月25日 8時) (
レス) id: 95462b63d7 (このIDを非表示/違反報告)
鶴宮。(プロフ) - 更新お待ちしております。菜月様のおかげで衛くんが好きになりました！ありがとうございます！ずっと応援しています(*´∇｀*) (2018年9月19日 23時) (レス) id: 879806e61a (このIDを非表示/違反報告)
ユリ - はじめまして。私もガシャ引きました。10連引いたんですけどショタが一体も出ませんでした(;´д｀)友達はショタ出たらしく・・・。これからも頑張ってください。 (2018年4月2日 21時) (レス) id: 74019e0afd (このIDを非表示/違反報告)
支葵美乃 - 「藤村衛の妹は八重樫剣介に恋した模様」から、読ませていただいています！今回もとても面白かったです！更新、頑張って下さい！楽しみにしています！！ (2018年3月2日 10時) (レス) id: bb4480dc04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜月 | 作成日時：2018年2月27日 13時
