１２話。 過去編 ページ13
藤村くんに言われた縁日。縁日がやっている場所に来て私は藤村くんに連絡をした。藤村くんはすぐに私のところへ来てくれる。
藤村くんが住んでる施設の子たちも近所の人と一緒に屋台を出しているみたいで、藤村くんの後ろをついていくと、そこには施設の子たちが出している屋台。
「あっ、Aおねーちゃん！」
「ほんとだ！！」
『こんばんは。』
そう挨拶するとひとり、女の子が私を見ていた。
「もしかして、先生が寝込んだ時に来た衛くんの友達ですか？」
『そう、だけど…』
「そうですか…その時はありがとうございました。その時私、部活で…」
藤村くんのすぐ下の中学二年の子。
すごく、美人。はい。
「衛くん、回ってくる？」
「え？いいの？」
「友達が一緒だもん！店番はいーの！」
「…ありがとう。じゃあ行こう？須貝さん！！」
『えっ？えっ、ちょっ…！！』
藤村くんは私の手を取って走り出した。暫く走っていると藤村くんはゆっくり歩き始めて私の手元を見る。
「ご、ごめっ、無意識に…！」
『ううんっ、大丈夫！！』
「…じゃあ、さ…もう少しこのままでも、いい…？」
『………うん』
縁日がやってる道のど真ん中で歩きながらそう話す私たち。
繋いでいた手は気付けば指が絡んでいて、緊張していたけれど、いつの間にかその緊張もなくなっていた。
楽しんでいると藤村くんはあ、と声をあげる。
「このあと花火やるんだけどね？
俺、良く見えるとこ知ってるんだ。そこにいかない？」
『いいよ、いこ？』
飲み物を買って藤村くんが花火が良く見えるところへ連れて行ってくれる。出てきたのは少し開けた場所。座れるようになってる岩に腰をかけて空を見上げる。
『星、綺麗だね』
「うん。……ね、須貝さん」
彼に呼ばれて見ると、彼はじっと私を見つめていた。
その時、空に花火が輝く。
「………花火を見ながら、とかすごくベタなんだけど……
俺、須貝さんのこと、好きです」
『っ……っ、！？』
「俺の一目惚れなんだけど…」
彼は私の両手を掴み、顔を赤くさせてゆっくり私に近付いてくる。
「…嫌なら、突き飛ばして。お願い。」
そう言った彼の唇が、私の唇に近付く。
そんな彼が嫌じゃなくて、寧ろ嬉しく思った私はその唇を受け入れた。
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aria(プロフ) - お久しぶりです！20歳、おめでとうございます！更新…楽しみです((がんばってください！ (2018年11月25日 8時) (
レス) id: 95462b63d7 (このIDを非表示/違反報告)
鶴宮。(プロフ) - 更新お待ちしております。菜月様のおかげで衛くんが好きになりました！ありがとうございます！ずっと応援しています(*´∇｀*) (2018年9月19日 23時) (レス) id: 879806e61a (このIDを非表示/違反報告)
ユリ - はじめまして。私もガシャ引きました。10連引いたんですけどショタが一体も出ませんでした(;´д｀)友達はショタ出たらしく・・・。これからも頑張ってください。 (2018年4月2日 21時) (レス) id: 74019e0afd (このIDを非表示/違反報告)
支葵美乃 - 「藤村衛の妹は八重樫剣介に恋した模様」から、読ませていただいています！今回もとても面白かったです！更新、頑張って下さい！楽しみにしています！！ (2018年3月2日 10時) (レス) id: bb4480dc04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜月 | 作成日時：2018年2月27日 13時
