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#51 ページ14

有岡「いいんじゃない、働いても」
「…え、ほんとに?」
有岡「そんなびっくりする?笑 」









俺そんなちっちゃい男に見える?なんて笑いながら。
正直びっくりした、私と伊野尾くんが会う度に心配そうに玄関までついてきた大貴が、働くことを許可するなんて。









有岡「そんな束縛彼氏になりたくないからね、俺」
「そっか、笑」
有岡「いのちゃん助けてやってな、」
「うん、」









_____________


「大貴にもちゃんと話して」
伊野尾「うん、」
「働かせてもらいたいなと…思って、」
伊野尾「わ〜〜〜よかった!」









これで仕事も楽になる〜!なんて、嬉しそうに笑う。これでよかったんだ。そう思えた。









伊野尾「〇〇ちゃん!そこ!とって!」
「あぁ … よっと 、はい」
伊野尾「いや〜ごめんねこんなことさせちゃって、」
「全然?バイトなんだからこき使ってよ、笑」
伊野尾「今日は特別なお客さんが来るんだ、」
「特別な?」
伊野尾「俺が入院した時、お世話になった担当医!」









伊野尾「いらっしゃいませ〜」
山田「お、バイトさん?」
「あ、はい!最近入りました、バイトのAです」
山田「…A」
「、?」
山田「席、案内してくれるかな?」
「…あ、はい!」









山田さんが、私の名前を聞いて顔を曇らせたのは何故なのだろうか。









山田「なんでここで働いてるの?」
「え?」
山田「あぁ…、いや、突然だなって、」
「伊野尾くんが声をかけてくれたから…ですけど、」
山田「そっか、」









ありがとう。そう言って優しく微笑む山田さんは、何を思っているのだろう。

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作者名:莉音 | 作成日時:2019年1月9日 11時

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