凸凹サマー《Sano Reo》2

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: Takanori side








頑張って準備してるA先輩、可愛くて

ちょっと虐めたら、怒っちゃって







タンポポなんて、今生えてないっしょ……









岩｢ほら、真緑じゃん｣






周りを見渡すけど、

黄色なんてなくて、みどりみどり。









……でも今、頑張ったら

A先輩に褒めてもらえるかもっ









草原に飛び込んで、全力でタンポポを探した。









剛｢あ｣









タンポポの代わりに見つけたのは、

楽しそうに笑う真っ白なサノレオさん。




え、ほんとにサッカー部……？

ってくらい、美白。









剛｢……やべ、こっち向かってきてね？｣







サッカー部の次期エースが

くさっぱらで季節外れのタンポポ積んでるとか

俺、男として失格じゃん……









急いで逃げようとしたら、








『おがんー、タンポポ咲いてなかったねぇ 』








しゃがむ俺に覆い被さるA先輩。









……え、これは状況としていいの？

俺は好都合だけど、A先輩、どうなの？




そんな心配をよそに、先輩は

俺の首に腕を回す









『おがん！ほら、立って！帰るよ！』









わざと上から体重をかけてくるから

立ち上がれなくて、困る俺と

ケラケラ楽しそうな、A先輩









A先輩、ニコニコ楽しそうだから

俺も嬉しいし楽しい。









……けど、先輩気づいてないの？








鬼みたいな顔して近づいてきてる、

佐野玲於先輩









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