凸凹サマー《Sano Reo》2

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"れおーっ！！！！！！"


と外から聞こえた叫び声。

……幻聴……？







隼｢れお！Aだって！｣








隼が俺のこと無理やり立たせて

外へ行かせようとしたから、

ドアに膝ぶつけたけど、そんなん気にしない。









目の前には、やっぱり可愛くて、

愛しくて、どうしようもないくらいに好きな君が

膝に手をつけてはぁはぁしてて。







……俺のために、走ってきてくれた？









それだけでも、俺の体は芯から熱くなって

沸騰しそうで、ちょっと不安になった。









Aは急に背伸びして、

俺の髪を触ってきて。

……よかった、さっき洗っといて









こんなこと考えられたのは、

頭をくしゃくしゃされてから10秒後くらい。


考えられるまでは、……頬が紅くなるのがわかって

隠すのに必死だった。









玲｢何、ニヤニヤして｣







顔を隠す俺を見てニヤけたAが

余裕そうで、やっぱり俺だけの一方通行で

イラッとしちゃった。






でもA、そんなの気にしてないっつうか、

気づいてないっつうか……









『玲於、かわいいなぁって。』


玲｢……可愛いとか嫌なんだけど｣


『え、ごめん』


玲｢かっこいいっていえよ！｣


『……玲於が、かっこいい……かぁ……』


玲｢いや品定めするみたいな目で俺をみんな！｣









きっと少女漫画なら

かっこいいって、ヒロインが言って

恋が始まったりするんだろ？









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