凸凹サマー《Sano Reo》2

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『……どうしたらいいんですかね』



ゆゆ｢うんと遠く離れたところで駆け落ち｣



『大スケールすぎません！？』








まず、玲於が私の事好きなんて

0.00000001%もない事実









｢なんのはなーししとるん？｣









後ろから聞こえてきた、関西弁









『わっ、じろ先輩……！』




健｢じろ先輩やで｣








ポッケに手を突っ込みながら

歩いてくるその姿は、

悔しいけど、絵になってて。




……じろ先輩のくせに。









健｢Aちゃん、なんで睨むん？笑｣





『絵になるのが悔しいです』





健｢えっそれ、俺褒められてるやん！！｣









嬉しそうに笑うじろ先輩をみて、

私も嬉しくなった。







健｢あーゆゆ、ちょっと席外してくれへん？｣



ゆゆ｢え、今忙しいんだけ……わかった｣









ゆゆちゃん、今忙しいって言おうとしたのに

言いかけて、やめた。




きっと何かを察したんだろうけど

私には何も察せない。









『……えー。ゆゆちゃんが行っちゃったら私この量一人で開封……』


健｢誰がひとりでやれ言うたん？｣


『……じろ先輩？』


健｢俺いっとらんわ！！！アホちゃう？｣





目尻垂らして豪快に口を開けて笑うじろ先輩は

ポッケから手を出して、私の隣にちょこんと座った。









『手伝う気ないですよね？』



健｢今手伝おうと思っとってん！｣









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