凸凹サマー《Sano Reo》2

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『うわー、すごい量ですね』



ゆゆ｢……さすがサッカー部｣







ゆゆちゃんと一緒に、

みんなより少し先に外でスタンバイ。





袋から花火をちまちま出す作業。









ゆゆ｢ねぇ、Aちゃん？｣



『はい！』









線香花火、めっちゃあるなぁ。

……あ、この花火じろ先輩に向けちゃおうかな









ゆゆ｢レオくんとは、連絡とったわけ？｣



『え？』




ゆゆ｢……とってないのね｣









レオくん この単語、

私の心臓には悪すぎて。









『……、っ』








さっきの出来事が頭に、

フラッシュバックされる。






ゆゆ｢あーもう、照れてなくていいから。｣



『……照れてなんかない、です』



ゆゆ｢ここまでくるわけ？レオくん｣









顔をしかめて、私を見るゆゆちゃん。

やっぱり、綺麗な顔してるなぁ









『多分、来ると思います……よ？』




ゆゆ｢だめ｣




『……え！？』




ゆゆ｢Aちゃん、考えてみて。強敵何人いると思ってるの？｣





『……強敵？』





ゆゆ｢健二郎に亜嵐に剛典に大樹｣




『……あの人たちは……』




ゆゆ｢止めないわけないでしょう、Aちゃん？｣





『……ですかね……』









まぁきっと、

駄々をこねられちゃうんだろうけど。





……なんて甘い考えしか、

してなかった私。









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