07.ワンチャンはどこでも落ちている ページ7
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凪side
目の前で繰り広げられる鈍感ラブコメディにはもう慣れた。
玲王はAに自覚している恋愛感情を持っている
Aは憧れを好きと言っていると思う、多分。玲王が少しでも触れたり、頭を撫でたりしてる時の顔が、最早女子のそれだから、Aは無自覚の恋愛感情を持っている
でも、
それが面白いことにお互い気付くことなく事が進んでいた。
そんな中で玲王が今日、遂にAが無自覚な好きを持っていることにほんのり気がついた。
視野を広げたらワンチャン、なんてどこにでも落ちてるし思うことが出来る。
どうして、みんな知らないんだろ
言葉を通してしか気持ちが伝わらないなんて、ほんと。
(人ってめんどくさいよね〜……)
でも、玲王が悲しむのも、Aが悲しむのも見たくないから。
俺は黙っておく。心に秘めておく。2人が気付くその時まで。
2人とも、きっとあれこれ気持ちに衝突しながらも最終的にはくっつくんだろうな。
(……それは、少し興味ある)
だからこそ、俺は2人の恋路を見守ろう。
他の人が邪魔できないように。
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作者名:刹那 | 作成日時:2022年12月27日 15時