No.2-4 ページ8
ため息をつきながら私が呟けば
目を掻きながら ええやろ なんて言って
ソファーに寝転がった亮ちゃん
仕方ない アイドル様に風邪を引かれたら困る
寝室から毛布を持ってきて掛ければ
もぞもぞと動き 可愛いなぁ
なんて 懐かしい様な心が暖かくなった気がした
『……ん』
後片付けをした後机に突っ伏して寝てしまったらしい
毛布がパサりと落ちた
『亮ちゃん…?』
そう呼びかけても 家の中はシンっと静まり返っている
机には一枚の紙
" Aへ
急に来たのに ごめんな
美味しかった ありがとう
今度ゆっくり また食べたいわ
飲みに行くのもええな
良い1年にしてください
実家に帰るんやで、この前オバチャン寂しがってたんやから 笑
P.s. 鍵はポストに入れとくな
亮 "
亮ちゃんの癖のある文字で
あの頃から何もかも変わってなくて
思わず 微笑みが零れた
実家に帰ろうかな
『 なにこれ…ふふ』
メモの裏には 数字列と英語が組み合わせられた文字
多分電話番号とアドレスとLINEのID
_____今年はなんだか違う一年になる予感
_____
あけましておめでとうございます
昨年はありがとうございました
今年もよろしくお願いします
本来なら2日にupする予定でしたが
作者が2日より高熱で新年早々寝込みまして
遅くなってしまいごめんなさい
恋叶
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作者名:恋叶 | 作成日時:2016年12月26日 1時