レンタル彼氏 (ページ4)

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宅配便じゃなかった。新規の方って何？私、昨日は物じゃなくてなんかの会員になったって事？

「あの、」

「はい？どうしましたか？」

先程の男性をとりあえずあげて、ソファに座ってもらった。

男性にお茶を出した後、私は向かいの床に座り、男性に尋ねた。

「申し訳ないんですが、私、昨日めっちゃ酔っていて…何を注文したとか全然覚えてないんですが、」

「あ、そうなんすね！」

では、やっぱり簡単に説明しますね！そう言って男性は黒い大きめの鞄から沢山の資料を出して、何枚かをこちらに渡した。

表紙の一番上にはでかでかとした文字で、

「レンタル彼氏、？」

「え、もしかしてそこからですか？」

「す、すみません…」

「あ、全然大丈夫ですよ！

えー、まずですね」

・

・

「という感じです」

「は、はぁ」

彼の名前は重岡、というらしい。

重岡さんに、一通りの事を説明してもらったが、正直よくわからない。

「えと、ということは、私は今回、重岡さんを注文したという事です、よね？」

重「はい！そうです！

一応、今回はお試し、という事にするので、代金は頂きません」

「え、？いいんですか？」

こんなアホな女の為に、、

「ありがとうございます、」

重「はいっ！あ、Aさんだからですよ。

んー、特別、です！」

天使のようなその笑顔に、不覚にもときめいてしまった。