0: 雷雨の空に ページ1
ザァ、ザァ、ピカ、ザァザァ、ピカ
雨は降りしきり、空には稲妻が走る
雷雨の空の下、ある1人の少女は涙を零し、目の前に立つ��男��に顔を歪めた
「もう一度言う。私と共に来い」
男は静かに、そして優しい声音で少女に投げかけた
けれど、少女は眉をひそめ、男の言葉に首を振る
A「…嫌、」
その少女の言葉に其の男は…いや…��鬼��は、辛そうに痛そうに、どこか傷ついた様子で顔を歪めた
「何故だ。お前は��花憑き��だと言うのに。私と来ればその体に刻まれた忌々しい呪いも解けるぞ」
男が、ツウっとはだけた少女の胸元に咲く��花��を見た
「解けないわ。��貴方��じゃ解けない。私が、��
「私では解けない、と…？全ての鬼の上に立つ限りなく完璧に近い私でさえも解けない…？？では、誰なら解けると云うのだ！？其の死に損ないの鬼狩りか！？」
鬼は…
始まりの鬼は、少女が必死で抱え込む男を睨め付けた
怒りで空気がピリピリと揺れ、少女の頬がその揺れで切り裂かれる
少女の頬からは、ぽたり、ぽたりと血が滴り落ちた
A「兄上は、関係ない」
「兄…？その男が兄と…？はは、はははは！」
ひとしきり笑い終えた後、男は綺麗な顔を心底歪めた
「あぁ、そうか。お前の腕に抱かれている死にかけの鬼狩りは兄と言うのだな？？」
ならば…ならば都合が良い
A「…っ、何を、」
少女の腕の中で眠る男…いや、兄が身につけている…��滅��の文字が 刻まれた隊服を鬼は切り裂きそうな勢いで見下げ、ニヤリと笑った
そして、消える
少女が気づいた時には、兄は鬼の手の中
A「…あに、兄上…っ」
一瞬だった
瞬きする間に、兄は奪われたのだ
あばらが何本か折れ、片目をやられ、毒を喰らい、それでもギリギリで息をしていた兄は、これ以上攻撃をくらえば死んでしまう
嫌な汗が噴き出す
守らなければ、守らなければ、
私が、この、優しい兄を、守らなければ、
少女は、必死に思考を巡らせた
「鬼殺隊の柱も落ちたものだ。さぁ、目に焼き付けろA。コレが、私に背いたお前の罪だ」
A「やめて…！」
ドドン…っ
少女の悲鳴と鬼の鋭い爪が兄の腹を貫いたと同時に雷鳴が落ち、地が裂けた
「っ！？何、お前、まさか、やめろ！」
「…生きろ、A！お前は、生きろ！」
兄の手に押され、少女の体は裂けた大地に落ちていく
兄は、優しい顔で笑っていた
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どんどこどん - 更新いつまでも待ってます！！！ (2020年8月7日 10時) (
レス) id: 8ee3db5ff1 (このIDを非表示/違反報告)
食パン - 更新待ってました！もう、ほんとにこの作品が大好きです！これからも応援してます！無理せず更新頑張ってください！！ (2019年12月28日 18時) (レス) id: 439ab59d20 (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - 名無しのこけしさん» 自分で見てびっくりしました！富岡義勇…別人やないかい！！って凄く突っ込みました！ご指摘ありがとうございました！！名前、本当に大事なので指摘はありがたいです！ (2019年12月25日 19時) (レス) id: 254ba8fe0f (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - 魔鬼さん» 初めて鬼滅の刃を見た方にも分かりやすいような名前表記、または呼びで書いてます！読者様全員が下の名前を知っているとも限らないので、そう表記させて頂いています！つまりは、読みやすいように変えてます！ (2019年12月25日 19時) (レス) id: 254ba8fe0f (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - れもねーどさん» 遅くなりました！錆兎は、氷柱の継子という立場でぶっ込んでいます！男なら！！水から氷の呼吸も使えるかな！？と勝手な思いで設定ぶっ込んでます！ (2019年12月25日 19時) (レス) id: 254ba8fe0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖縄県産マンゴー
| 作成日時：2019年5月19日 2時
