4: 花憑き ページ6
涙を零すたびに後悔が溢れる
兄は、兄上はきっと私に余計な心配をかけさせまいと鬼殺隊に入隊した事を話さなかったのだ
優しい兄上が己を犠牲にしている間、私は自分が死んだ後のことばかりを考えていた
なんて、なんて愚かだったのだろうか
兄の優しさが心に突き刺さり、また、涙が落ちる
少女の体を支える鱗滝は、打ちのめされる少女を見て、悲しげな様子で背をさすった
A「兄上は、見つかるでしょうか、」
産屋敷「…私達は、花鬼 雪を見捨てるつもりはないよ。安心しなさいとは言えないが、君の兄を全力で見つける努力はしよう」
だから、心を強く持ちなさい
産屋敷のその言葉にこくりと頷き、少女は涙を強く拭く
そして、息を整え、改めて、産屋敷および鱗滝ら鬼殺隊に向き合う
頭を低く、子供と思えないほど丁寧に下げた
A「…申し遅れました。
この度は、我が一族を助けて頂いたこと、花鬼をまとめ上げる者として心からのお礼を申し上げます。
産屋敷「…ああ。やはり、君が今代の花憑きか」
何となく、分かっていたような産屋敷はゆっくりと頷いた
一方、周りの隊士達は驚いたように少女を見た
産屋敷「では、A。花鬼の里に起こった事を詳細に話してくれるかな？思い出したくもない筈だが、聞かなければ始まらない」
許しておくれ
A「…話すのは義務でございます。お気になさらず」
少女は顔をあげ、真っ直ぐに坐り直す
A「話は遡りますが…数年前に兄が里の外に頻繁に出向くようになりました。そして、そんな兄と入れ替わるようにある男が我が里に出入りをするようになったのです」
我が里は、珍しい薬草を取り扱っているから…とどこからか噂を聞きつけ、訪れたのでございます
そんな彼が医者だというものですから、医者不足の我が里は大いに歓迎し、招き入れてしまいました
彼が訪れてからは、病人の数も減りました
ただ、一つ奇妙な点を除いては。
鱗滝「奇妙な点？」
A「…はい。彼に見て頂いた病人は必ず…日を嫌い、日中は家にこもるのです。あの人は、薬の副作用でそうなるのだと言っていました」
今、思えば
訪れるのは決まって夜
静かな夜でございます
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どんどこどん - 更新いつまでも待ってます！！！ (2020年8月7日 10時) (
レス) id: 8ee3db5ff1 (このIDを非表示/違反報告)
食パン - 更新待ってました！もう、ほんとにこの作品が大好きです！これからも応援してます！無理せず更新頑張ってください！！ (2019年12月28日 18時) (レス) id: 439ab59d20 (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - 名無しのこけしさん» 自分で見てびっくりしました！富岡義勇…別人やないかい！！って凄く突っ込みました！ご指摘ありがとうございました！！名前、本当に大事なので指摘はありがたいです！ (2019年12月25日 19時) (レス) id: 254ba8fe0f (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - 魔鬼さん» 初めて鬼滅の刃を見た方にも分かりやすいような名前表記、または呼びで書いてます！読者様全員が下の名前を知っているとも限らないので、そう表記させて頂いています！つまりは、読みやすいように変えてます！ (2019年12月25日 19時) (レス) id: 254ba8fe0f (このIDを非表示/違反報告)
沖縄県産マンゴー(プロフ) - れもねーどさん» 遅くなりました！錆兎は、氷柱の継子という立場でぶっ込んでいます！男なら！！水から氷の呼吸も使えるかな！？と勝手な思いで設定ぶっ込んでます！ (2019年12月25日 19時) (レス) id: 254ba8fe0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沖縄県産マンゴー
| 作成日時：2019年5月19日 2時
