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泣き終えた太陽くんは私の膝の上ですやすやと眠っている
様子を見に来た4人は太陽くんを見て驚いていた
3『あんなにもトラウマに苦しんでいた太陽がねぇ…』
2『安心しきってるな』
5『凄い…ね』
4『A先輩、魔法使いなんじゃ…』
と、4人とも好き勝手感想を言っていた
「あのー…私は太陽くん起きるまでこのままですか?」
2『うん、頑張ってね』
「ですよね〜…」
さらに何故かタブレットを渡され
2『ついでに今後のスケジュール調整の見直しもしといて』
「…わかりました」
どうしても、海くんにはなぜか逆らえない
私は太陽くんが起きるまでの間、タブレットで雑務をこなしながらたまに頭を撫でた
拓弥くんも、太陽くんも私にはわからないほど苦しんで辛くて…でもそれでも頑張って生きていたのだから凄いなと思う
あとの3人もなにか抱えてるのかな…
まぁ、抱えていない人なんていないか
そんなこと思いながら雑務していると5時間目の予鈴のチャイムが鳴る
すやすやと気持ちよさそうに寝ているけど、さすがに起こさなければいけないので
「太陽くん、起きて」
と、体を揺すりながら起こす
7『んん…寝てしもうてたんか…』
目を擦りながら起きた
なんか猫みたい
4『授業行くよ』
拓弥くんの言葉で理解したようで
7『え!?そんなに寝てたん!?』
と驚きあたふたしている
「太陽くん、もう大丈夫?」
私の言葉で自分がどこにいるのか気づいたみたいで
7『すんません…重かったですよね…』
としょぼんとしている
「ううん、大丈夫だよ?ゆっくり寝れたなら良かった」
頭を撫でながら言うと嬉しそうにする太陽くん
やっぱり猫だよね!?
2『はい、授業遅れるから行くよ』
海くんの言葉で一斉に動き出す
7『A先輩、ありがとう』
笑顔で言ってくれた太陽くんは可愛いかった
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作者名:蓮華 | 作成日時:2020年6月20日 17時