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私も今日は授業を休み、拓弥くんのそばにいることにした

生徒会のメンバーはある程度この学園で自由だ

まぁ、秩序回復に貢献してるんだからね

担任の先生に事情を説明するとあっさり休んでいいと言われた

なので、生徒会室にいるわけだが何もすることがない

うーん…あ、拓弥くんお昼持ってきてないよね
今なら寝てるし少し出ても大丈夫だよね

私は食堂に行き、食堂のおばちゃんにうどんを作って生徒会室にお昼頃に運んでもらえるかを聞いた

快く受け入れてくれたので、軽やかな気分で生徒会室に戻る

するとそこには入口の近くで体育座りで毛布にくるまって丸くなっている拓弥くんがいた

「えっ、ここでなにしてるの?悪化するよ!?」

4『いなかったから、授業行っちゃったのかと思った…』
よくよく見ると涙目だ

か、可愛い…普段の様子と全く違うんですけど

私は思わず頭を撫でて
「ごめんよ?もうどこにも行かないからソファー戻ろう?」

4『ん。』

なぜか手を繋いできて、目を擦りながらついてくる

え、待って?高校1年生だよね?可愛すぎるんですが…
母性が芽生えてきそうになったところでソファーに着いた

ぬるくなった冷えピタを剥がし、おでこに手を当てるとさっきよりは熱くなかった

「少しは熱下がったみたいだね。良かった」

4『おなかすいた』

「もう少ししたら食堂のおばちゃんがうどん持ってきてくれるから待ってようね?」

4『ん。うどんすき』

な、なんか喋る言葉が全部ひらがなみたいな感じ

「もう少し寝てようか」
そう言うと

4『ここきて』
拓弥くんの隣をポンポンしてる

大人しく従って隣に座ると肩にこてんっとしてくる

「えっ?横になろうよ」

4『やだ、あまえる』

そう言って肩ですやすや寝始める

私は拓弥くんのお母さんでしたっけ…
きっと、今まで甘えたくても甘えてこられなかったんだろう

そう思い、そのまま動かないでいることにした

だんだん私も眠くなる

〈…ここ置いておくよ?〉

いつの間にか食堂のおばちゃんが来ていて自分が寝ていたことに気がつく

「あ、ありがとうごさいます」

〈お互い信頼しきってるみたいな顔で寝てたわよw〉
写真撮りたくなっちゃった
なんて言われるから恥ずかしかった

私は拓弥くんを起こす
「拓弥くん、うどん持ってきてもらえたよ」

4『ん…たべる』

のそのそと起きてうどんを食べ始める
私はその様子を向かいの席に座り見ていた

すると、生徒会室のドアが開いた

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設定タグ:超特急 , 学園 , EBiDAN   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:蓮華 | 作成日時:2020年6月20日 17時

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