検索窓
今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:103,734 hit

7love ページ7

遅刻ギリギリだったものの、
ある程度ゆっくり歩いても間に合う時間だったから

余裕をもって教室に向かった。




「A〜っ!」


「あっ、おはよー、真美。」




この子、親友といっても過言ではない程
仲がいい幼馴染み、小笠原真美。




三年生の小笠原海先輩の妹である。




真美「……ねぇねぇ〜、見えちゃったんだけどさぁ……………」


とニヤニヤしながら話しかける真美に嫌な予感がした。
……あ〜、絶対ばれたなぁって。




真美「さっきさ、あの学校一のイケメン王子と一緒に来てたよね〜……(笑)


 

 ………手まで繋いで〜、ニヤニヤ」






私の腕をつんつんと突っつきながら
さりげなく上目遣いな真美はやっぱり可愛い。




目はぱっちりしててにこやかに微笑むと大きくなる
形のいい唇、頬の両脇にできるえくぼ。




ツヤツヤの肌が羨ましい。



 

このあざとさ世界一は誰が真似してもここまで可愛くならないはず。
海先輩が、妹にデレデレになる理由も分かる。




「……別にっ、…何にもないし」


真美「…とか言って〜!Aだって、女子の中では一番モテるんだからねっ!?」




……はいはい(笑)



嬉しい事だけど、あんまり私の好みのイケメンには
今まで出会ってこなかった。



だから、今は拓弥先輩が脳内で何度もループすることが

やたら繰り返されて心拍数はさがらないまま。





余りにもしつこすぎる真美に何かを隠して置くことは
到底無理な話で、今日、今さっきまでの一部始終を聞いてもらった。




真美「……な、…な、………なんだそりゃっ!?」



真美「その、夢のような展開はっ!!」





って結局騒ぎ立てて走り回る。


この子はアホなのか(笑)そう思いながらも可愛いなぁと感心する。






真美「だいたい、あの冷酷過ぎる人と話したことさえ凄いのに、



 
  “連絡先”って……。本当Aが可愛いからだぁー!!!」






いやいや、騒ぎ過ぎだわ。
そう、心で一人でツッコミを入れて
黙るよう説得する。



 
まあ、でもちょっとまだ、怖いよね。






 
でも、なんか嫌いになれなかった。

8love→←6love



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
322人がお気に入り
設定タグ:超特急 , 草川拓弥 , 小笠原海
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れんちゃむ | 作成日時:2017年8月27日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。