32love ページ33
拓弥side
海「…えっ！？！？！」
拓弥「え？じゃねぇだろ。」
自分で勝手な推測言っておいてそこまで驚くか？
本当、海は頭のネジがちょっとぶっ飛んでる。
海「ほんとに、可愛いと思う？」
拓弥「可愛いんじゃねぇの。」
海「びっくり。拓弥がそんなはっきり女子のこと褒めるの初めて聞いた…。
幻みたい(笑)」
初めてって事はないだろ。
俺だって一度や二度可愛い女見つけたこと位
あるし。
まぁ、でも海が驚くにも無理がない。
普段からこんなこと絶対に口にしない俺が急に
一人の女を可愛いなんて褒めるのは相当やばい。
実際、あいつは本気で可愛い。
真っ白いシルクの様に透き通った肌。
す…っと通った綺麗な鼻筋。
ほんのりピンクに染まる頬。
潤いが輝く発色良い唇。
艶光るさらっ…とした黒髪。
綺麗な輪郭に程よく細い手首や手足。
目はぱっちり二重の垂れ目型。
……誰が見ても文句の付けようがない完璧さだった。
こんなに綺麗で可愛い奴がこの世に居るのかよ。
って疑いさえ出て来そうなくらい。
初めて会ったとき。あの時は思わず
はっ…と息を呑んだ。
声が出そうになかった。
でもそれはきっとAの容姿の問題じゃない。
拓弥「Aにはそれ以前に光る物を持ってる。」
海「…ん？どういうこと？」
拓弥「Aの周りはいっつも輝いてて、他とは違う何とも表せない
淡くて、でもはっきりと心に届くオーラみたいなのがあるんだ。
俺は、Aのそういうところに一番目を惹かれたんだと思う。」
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作者名：れんちゃむ | 作成日時：2017年8月27日 0時
