冷酷な王子に恋、始めました。Takuya.K (ページ41)

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40love ページ41

拓弥side

………しばらくの間はずっと、放心状態だった。

　

今起きている状況が理解できなくて完全に脳内が
シャットダウンしてる。

　

　

……なんで何だよ…、っ……。

　

どうして、俺はいつも周りから嫌われるんだ…？

　

………どうして俺は…っ─‥

Aだけだった。

　

…Aだけだったんだよ。

　

俺をそんなに好いてくれて、見捨てずに居てくれた奴は…………。

こんな無愛想な俺だから良く思われない事が多かった。
昔からずーっと。

　
でも、海は幼馴染みだし、俺の事よくわかってくれてるから

絶対にどんなことがあったとしても俺から離れずに
居てくれた。

　

女から外見で判断されがちになってきた頃に少し周りからの
印象が変わったらしい。

　

でも付き合った女は、結局、俺の性格を知って

　
「何か、思ってたのと違った。」

「……想像してた人と違くて……。」

　

とか何とか勝手なこと言って自分から告ってきた癖に
別れを告げる。

……俺はいつもその繰り返し。

　