妹爆誕 ページ3
かくして海賊王に1番近いとされる白ひげの元に拾われた赤ん坊。
ナース達の診察を受け、多少脱水症状と栄養失調が見受けられたが体に大きな問題はなく、女の子である事が分かった。
すよすよと眠る赤ん坊は再びマルコの腕に納まっていた。
マ「オヤジ、コイツどうするんだよい」
どこかの島で信頼できる人物に預けるのか、はたまた孤児院へ預けるのか。
マルコの中にはこの船で育てるという考えも概念すらもなかった。
何故ならばここは海賊船であるからだ。
白「マルコ、小舟に赤ん坊が1人ッつーことはな、コイツは捨てられたのさ。この海に沈んちまえとなァ」
白ひげは酒の入ったジョッキをゴトリと置いて、マルコの方へと手のひらを差し出す。
マルコは腕に抱えた赤ん坊をその手のひらにそっと乗せた。
白「娘が出来るのも悪くねぇ！グラララ！」
白ひげの手のひらに乗ったとたんにパチリと開く目。
その目は左右で色が違った、ルビーとサファイアの美しい目がそこにあった。
赤ん坊はへにゃりと笑う。
大きな体にも、声にも動じずに。
白「オッドアイとは珍しいもんだなぁ」
仮説でしかないが、これが原因なのかもしれない。
未だに残る古からの悪習と言うやつだ。
厄災を運ぶ、と虐げられてきた見た目がほんの少し違うだけのただの子供。
白ひげの言う通り、この子は海に返されたのだ。
沈んでしまえと悪意を込めて。
白「マルコ、コイツは俺の娘にする！名前はAだ！」
マ「オヤジが言うなら仕方ねぇよい」
野郎ども！今夜は娘が出来た祝いだ！と白ひげが愉快そうに言えば周りのクルー達はドッと沸いた。
マルコの腕に戻された赤ん坊は、この喧騒に泣くこともせずニコニコと笑っている。
こうして白ひげ海賊団に1人家族が増えた。
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いぎ(プロフ) - とても可愛くて一気に読んでしまいました！更新楽しみにしています！ (8月12日 8時) (
レス) id: 0fab079a1b (このIDを非表示/違反報告)
箱 - 素敵な作品ありがとうございます (5月24日 7時) (レス) @page9 id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)
礼汝(れな)(プロフ) - 砂糖水さん» 夢主ちゃんをかわいいと仰って頂きありがとうございます。作者冥利に尽きます(*ˊᵕˋ*)亀更新ではありますが是非また覗きに来てやってくださいませ！ (2023年4月3日 17時) (レス) id: d99896e434 (このIDを非表示/違反報告)
砂糖水 - え、なに？？夢主可愛いね？？？？私のところにも来てくれんかな(´°‐°｀)ｽﾝｯ (2023年4月3日 11時) (レス) @page6 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼汝(れな) | 作成日時：2023年3月20日 4時
