ひとりの夜。ふたりの夜。【Ren.N】

Night14((廉side ページ14

廉「好きやのに好きになったらあかん自分にちょっとご褒美。のキス。」


あ！また勝手に…




え？って顔してるし…



『好きやのに好きになったらあかん？』



何でこんなに平均な子を可愛いと思ってしまうんやろ。





廉「お前のこと本気やで。でも、好きになったら終わりやねん。」



『どういうこと？意味わかんない。』



やんなー…

俺も意味わからんもん。




廉「俺のセ フレでええなら付き合ったあげるわ。」



俺…最悪やな。




向こうは好きやないのに。




『好きやのに。』


廉「え？」



『好きやのに、好きな人好きになれんねん。』


廉「は？」



何いってんの？




『昔のことが鎖みたいに心に巻きついて取れへん。もうあんな思いしたくない…！』


そんな悲しそうな顔すんなよ。

廉「おい。どうしたん？」




泣き出すA。




『永瀬のこと好きやで。でも私は人を好きになったらあかんねん。廉と一緒やねん…』



こんな時に廉って呼ぶなや。


『セ フレ。ええよ。お互い好きになったら終わり。これが条件で。』




何言ってんの？A。


そんなにオマエ汚れてたっけ？



廉「どういうことか分かってんのか？」



『…。実は全然分かってない。』



コイツ……。





廉「あー！もうええわ。オマエ今日から俺の彼女。」



こいつと一緒におりたい。

もう、過去に縛られて諦めんのは嫌なんや。

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