ひとりの夜。ふたりの夜。【Ren.N】

Night11((あなたside ページ11

まさかの友達になってなら暫らく経った。




永瀬とは結局LINEを交換し、しかも…



何コイツ暇なの？

ってくらい話してくる。




廉なー。暇ー。部屋来てーや




ふざけんなよ永瀬。←


A今、忙しい。あと男子ひとりの部屋に誰が行くかバーカ。



ちょっと調子乗りすぎた？


既読が付いたまま返事が返ってこない。



てかなんで永瀬のこと気にしてんのよ…



ピーンポーン


もう…誰？


下の階のおばちゃんのお裾分け？




『はーい。』


歯磨きしたままパジャマのまま出ると




カシャ


スマホのシャッター音。


廉「んは。珍しい写真いただき〜」


な･が･せ〜〜!?




今、撮った？



『消せ！』


廉「えー？何で消さなあかんのー？俺の大好きなAの珍しい姿やで！？」



これ、どさくさに紛れて告白されてる…？笑



『女の子にそんなこと言いまくってんでしょー』



廉「ちょっとはときめかへんわけ？」



ときめく？



ときめかへんよ。


そんな心悪いけど持ち合わせてない。



『ときめきたくないから。』




口から自然に出た言葉。



やば。


廉「昔何かあったん？」



鋭いな…



『あー。いいからいいから！帰った帰った！もう写真はいいから…』



廉「え！いいのん？待ち受けにして皆に見せよー！俺の彼女♡って」



…。


『アホ。』


そう言うと


廉「そんな顔してんのがあかんねん。」



いつもの廉の声のトーンより何オクターブか低い声。


耳元で言われたから…変な声出た笑


次の瞬間。



唇に柔らかい感触。




廉「ごちそーさま。」



そう言ってスマホをヒラヒラと手に持ってふる永瀬。



そこには私達がキスしている写真が。


扉が閉まるのと同時に私は床へ座り込んだ。

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