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#22 ページ22








《…あ、小野ちゃん》






『え、』






営業部に入ってきた君





何やらうちの部長に用があったみたいで




《ふふ、部長またなんかやらかしたのかな〜》




小声でそう言う平野さん





部長があからさまにまずい、って顔をしていて、こんな人が部長でいいのか、とも思ったが、まぁ会社ってこーゆうもんだろうと頭の中で解決する






そんなことを考えていると






「平野さん」




君がこっちにやってきた




《なぁにー?小野ちゃん》




「これ、ハンコお願いします」




そう言うと平野さんは机から自分の印鑑を取り出しハンコを押した





《はい!》





「ありがとうございます」




《はーい!》




「じゃ…あ、永瀬くん」




『え?』




何かを思い出したように俺に声をかける君




「今朝貰った領収書なんだけど、1つ書き忘れがあったから後で来てもらってもいい?」



『あ、すみません、分かりました』




「ううん、私もすぐ確認出来なくてごめんね、じゃあとで」





そう言って経理部へ戻っていった





《このギャップがたまらないんだよねー》




『え?』




《会社ではザ・真面目!って感じでしょ?》





『…そうっすね』




《でもプライベートではこれがまた可愛いんだよね〜》





なんて勝手に惚気だす平野さん




『惚気ですか』




《あ、ごめんごめん、後輩でAのこと話せるの永瀬しかいないなって思ったらつい(笑)》




『…2人のこと他の人は知らないんですか』




《いや、なんか暗黙の了解ってやつ?知ってる人は知ってるんだけど、聞いてはこない、みたいな?》



『そうなんすか』




《…あ、ごめんね、話逸れちゃって》




『いえ、全然』




《じゃ書類確認しといてね》




『はい、分かりました』















ふぅ…





まさか惚気話を聞かされるとは





複雑すぎる感情





席に戻り平野さんから受け取った書類に目を通す





…すごい





一つ一つにチェックを入れて色々書き込んでくれている





こんなところにも君は惹かれたのだろうか





俺の入る隙なんて1ミリもない





美男美女でお似合いな2人





でも






ほんの少しでも







ほんの少しでも可能性があるなら






俺だって








君を振り向かせたい___________

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mayu(プロフ) - かなとさん» 申し訳ございません、外し忘れていたので、外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2019年9月22日 23時) (レス) id: 44305a08c4 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい。違反だという意識はないんですか? (2019年9月22日 22時) (レス) id: 1e7c2ecc39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mayu | 作成日時:2019年9月22日 22時

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