no.53 ページ4
Ren.SIDE
冷たい北風にあおられながら体育館を出て一人で歩いてたら
後ろからバタバタ、と足音が聞こえでぞわっとする
でも、その足音が横で止まった時、香りですぐに分かった
Aやって
「Aは嘘つかへんのやんな?」
「え?」
「さっき、俺がかっこいいっつったけど嘘ちゃうやんな?」
「そうに決まってるじゃん」
Aは俺の目をジーッと見つめてはっきりと言葉を放った
その視線を逸らしてまう俺は自分に自信がない
「負けたら劇一緒に出来ひんのよ…?」
俺の心が動揺してるのと一緒なんか、Aの瞳もゆらゆらと泳ぎ始めた
「…そうだね」
Aの声のトーンも低くなって、ハッとする
Aのこと暗い気持ちにさせたらあかん、と思ってこわばりながらも笑顔を作った
「ドッヂ、俺自信あるから頑張るし
さっきAが言うたこと嬉しいよ、まじで」
自分でうれしいとか言ってて恥ずかしくなって耳が赤くなるのを感じる
Aと一緒に体育館へ向かってる途中、玲奈の姿を見かけた
…あれ、玲奈ってここ最近学校来とらんやん
普通に心配してたからおったところへ急いで走ったけど、もう玲奈はおらんかった
Aも探してるけど一瞬で消えてしまった
「あ、廉!
もうドッヂ始めんぞ!」
クラスの男子に急かされ、試合を始めた
次こそは、Aを笑顔にさせなあかん
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たまおのおっかけ(プロフ) - かいとんさん» ありがとうございます( ;∀;)去年からお付き合いいただき嬉しいです(〃ω〃)私の感覚でほわほわ主人公ちゃんにしようと思ってて、可愛いと感じていただけて感激です!かいとんさんに楽しんでいただけるようこれからも精進します*\(^o^)/* (2020年11月4日 16時) (レス) id: a92b2d00a4 (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - 俺のこと好きなんちゃうん?から読んでました!これからの展開が楽しみです!主人公ちゃん可愛いな〜と思いながら読んでます!頑張ってください! (2020年11月3日 15時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たまおのおっかけ | 作成日時:2020年11月3日 0時